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ページ15

橋本side








最近、Aと会っても全然会話なんてできなくて





会話なんて言っても耳が聞こえないから。








そういえば、




Aと仲良くなったのは俺がこの耳のせいでいじめられててそれをAが庇ったからだったよな。






なんて、10何年も前のことを思い出す。









未だに鮮明にその記憶が残ってるのは、その時のAがカッコよかったから。




今のAに俺は何ができているだろう。







助けられてばかり。









耳に埋め込まれてある機械を触る。









…ずっと迷ってる。









君の隣にいるにはどうしたらいいか。







君を助けれる人になりたいと思ってた。









でも、今日俺の隣にいるのは






クラスで別に特別仲の良くない女の子。









"涼くんが好きです"







とスマホの画面上に現れる。









こういう時、俺はどうしたらいいか分からなくて






困ったように微笑む。









耳が聞こえない、言葉を喋ることができないとは





こんなにも不便なのか。





痛いほど痛感する。








"ごめん。




俺と付き合うのは大変だと思う"









だからいつも、こうやって病気のせいにして逃げてしまう。

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ハル(プロフ) - 新作、!!!頑張ってください! (2019年8月19日 0時) (レス) id: a070df98c4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひまわり | 作成日時:2019年8月19日 0時

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