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バシュッ──ボールが機械から勢いよく射出され、それを円堂がしっかりと見据えて立ち向かう。
「はぁあっ！ 」
両手の中で回転を殺されたボールは円堂の手に納まる。
成り行きで円堂の自主練に付き合うことになったが、ただただ断りきれずに、というわけではない。
「もう一回だ！ 」
円堂の声がよく響く。
ここは雷門中の地下──イナビカリ修練場。
施設自体がかなり
雷門にこんな施設があったなんて知らなかった。どことなく帝国の地下施設とも似ている。元雷門イレブンでもある父さんが帝国に持ち帰ったのかもしれない。
「じゃ、次のボール行くよー」
雷門の秘密施設を観察する収穫の対価として、僕は円堂の特訓に付き合うことにしたのだ。彼は僕がボールを蹴らないつもりとわかるとがくりと肩を落としたが、今日のところは妥協したらしく今は大人しい。
レバーを引くとボールが次々にゴールへ向かって打ち出される。全て弾き返すことは不可能だが、円堂はなんとか八割をセーブした。そこそこの好成績である。
しかし実戦でこんなにボールがたくさんあるシチュエーションはないので、あくまで反射神経を鍛える程度の特訓にしかならない。
今の円堂に必要なのは、高威力のシュートを止める力と、その力を後半まで温存できるだけの工夫。特に後項がこの大会では最も重要だとは周りも彼自身も全く気づいていない。(あるいは久遠も頭の片隅では考えてはいるだろうが、それ以外の問題が山積みで手が回らないか？ )
アジア予選が終われば次はブロックごとの総当たり戦だ。
戦いの中で、大なり小なりダメージは蓄積される。そのダメージを減らしていくことがひいてはシュートを止める結果に繋がるのだが、なまじオーストラリアと戦って世界と己の実力の差を感じたのが
なんといっても彼はあの
「も、もっいっちょこーい……！ 」
「フラフラじゃないか君！ ボールを全部弾こうとするからだぞ！ 」
「まだまだぁーー……」
「休憩！ 休憩だよ、全く」
なんっにも考えてないな、コイツ。
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名無し40482号(プロフ) - 夢蜂さん» ホントですか！ ありがとうございます。久しぶりに筆をとったのでお見苦しい点もあるかと思いますが、完結までまだまだこれからなので長い目で応援して頂けたらと思います(^^) (2020年11月13日 20時) (
レス) id: b02fa3353c (このIDを非表示/違反報告)
夢蜂(プロフ) - 久しぶりに占ツクに帰ってきたら好きな作品に巡り会えました！更新ゆるりと待ってます！！ (2020年11月13日 12時) (レス) id: e0800992ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し40482号 | 作成日時：2020年10月18日 21時
