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苦しそうな飛鷹に自分の水を差し出す。
「ギャアッ！？ かァーー！ 辛いっす！！ 」
「ちょっと木暮君！ 鍋になにか入れたわね！？ 」
後ろが騒がしいが、こっちに注目が集まらないのは好都合だ。
「今日は朝から散々だったねー」
「……」
「いつもああいう輩に絡まれてるの？ 」
「……」
「飛鷹君ー？ 」
呼びかけても返事の一つもない。
「あの子たち、君の元お仲間でしょ？ 」
暴力行為は禁止──目金の言葉を思い出す。
「
正直これだけの情報で決めつけるのは軽率だが、日本代表の中でああいう奴らと関わっていそうなのは飛鷹と不動くらいだ。
他のメンバーの素行に悪い点は──エイリア学園の件は考えないことにして──見受けられない。そして不動はつい最近東京に引っ越してきたようだから、自然と飛鷹一択に絞れる。
「勝手に人の事情に突っ込んでくるな」
「否定しないのかい？ 」
「……ご馳走様」
お盆を持って席を立つ飛鷹の表情は険しいものだった。どうせはぐらかされるだろうと思っていたが、あの態度だったら僕の予想は合っているのだろう。
「新しいのと交換しようか」
飛鷹と入れ替わりのかたちで、木野がこちらへとやって来た。
「いいよ。そもそも食欲ないから残す」
「少しは食べた方が……」
「えー」
「ちゃんと食べないと体壊しちゃうわ。ね？ 」
「じゃあ食べさせて」
「へ？ 」
「あーん」
「そっ、それはちょっと──きゃっ！？ 」
苦笑いで後退る木野を逃すまいと腕を引く。バランスを崩せば軽い乾いた音を立てて、木野は僕の膝へと腰を落とした。
「あはは！ そんなに慌てて逃げなくてもいいじゃないか、傷つくなぁ。ほらほらスプーン持って、僕の口はこっちだよ」
手を包んで強引にスプーンを握らせて、僕の唇を突かせる。彼女の顔は赤くなったかと思えば次の瞬間には青くなったり白くなったりして忙しない。
「や、やめてよもう。ご飯中はふざけないの」
「ふざけてるなんてとんでもない。僕可愛い子にアーンして貰わないとカレー食べられない奇病に侵されてるんだ」
「そんな病気ありません！ 」
「えー秋ちゃんに食べさせてもらえないと死んじゃ」
ガタン、と机を叩く音で、僕と秋の視線がそちらへと向く。
「だったら死ね」
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名無し40482号(プロフ) - 夢蜂さん» ホントですか！ ありがとうございます。久しぶりに筆をとったのでお見苦しい点もあるかと思いますが、完結までまだまだこれからなので長い目で応援して頂けたらと思います(^^) (2020年11月13日 20時) (
レス) id: b02fa3353c (このIDを非表示/違反報告)
夢蜂(プロフ) - 久しぶりに占ツクに帰ってきたら好きな作品に巡り会えました！更新ゆるりと待ってます！！ (2020年11月13日 12時) (レス) id: e0800992ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し40482号 | 作成日時：2020年10月18日 21時
