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「イライラするならカルシウム摂りなよ。あはは、丁度背も伸びて一石二鳥だね」
「俺とお前の違いは、使えるか使えないかだ」
「……おや……もう八時過ぎてるじゃん。雷門の練習行ったら？ 」
「王子サマ口調が崩れてんぞ、影山零クン。よっぽど図星みてえだな」
「ハァ……。仮にそうだとして、だったらなんだい？ 鎖自慢がしたいのなら他を当たりなよ」
「俺がお前を使ってやる」
「……はぁ？ 」
「無駄に持て余してるその体の使い道は一つしかねぇ。分かんだろ」
「……」
「蚊帳の中に入れてやるよ。羨ましそうに外から見てるだけでいいのか？」
「ふん……酷い
ボールを蹴りつけて逃げ出す。耳に残る嫌な笑い声をあげたが、不動は追いかけては来なかった。
＊＊＊
「さて……これからどうしようかな」
アパートの鍵を変更する予定だったけど、僕の食事準備によって不動君の財布に少なからずダメージが入るのなら、いっそ好きにやらせるのも手だ。
兄さんに頼まれたから(本人は僕への嫌がらせも兼ねている)やってるらしいけど、料理ってかなり面倒な作業だろうし、いつまで持つか試してやる。
気まぐれに歩いていたら商店街についた。
「……おっと」
足音が近づいてくると思った次の瞬間、裏路地から突然人が飛び出してきた。砂利の摺れる音と共に砂埃を上げて派手に転ぶその人物には見覚えがある。
「飛鷹征矢？ 」
「アンタはあの時の」
飛鷹もコチラに気づいたらしく、驚いた様子でこちらを見つめた。
「飛鷹さーん。なんで反撃してこないんすかぁ？ 」
奥からいかにもな不良男たちが出てくる。飛鷹はコイツらに裏路地で絡まれたから、多少人目のあるこっちに逃げてきたのか。
「飛鷹君、この子等君のお友達かい？ 」
「ダチなんかじゃない」
膝立ちの状態で飛鷹がそう答えた。日本代表ジャージには所々靴跡がついている。対して向こうは全くの無傷。飛鷹はここまでやられておきながら手を出してないらしい。
溜息をつく。
「じゃあ僕が代わりにあの子たちの面倒見てあげるから、君は合宿場行きなよ」
「なんでアンタが……」
「今機嫌が悪いから」
飛鷹を庇うように一歩前に出ると、不良たちも距離を近づけてきた。
「へぇ、飛鷹さんの代わりに構ってくれんの？ 」
「うん。予定無くなったし、遊んであげる」
体格差は殆ど無いし、ナイフ等を隠し持っている風にも見えない。
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名無し40482号(プロフ) - 夢蜂さん» ホントですか！ ありがとうございます。久しぶりに筆をとったのでお見苦しい点もあるかと思いますが、完結までまだまだこれからなので長い目で応援して頂けたらと思います(^^) (2020年11月13日 20時) (
レス) id: b02fa3353c (このIDを非表示/違反報告)
夢蜂(プロフ) - 久しぶりに占ツクに帰ってきたら好きな作品に巡り会えました！更新ゆるりと待ってます！！ (2020年11月13日 12時) (レス) id: e0800992ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し40482号 | 作成日時：2020年10月18日 21時
