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「影山君は、どうして皆と……不動君は違うみたいだけど、ギスギスしてるのかな？ 」
「……」
あぁ、彼女は雷門中や円堂と影山の因縁を知らないのか。
この間のオーストラリア戦で久遠監督の過去を聞いている時も、彼女はどこかうわの空だった。何も知らないゆえに、ここで腫れ物扱いを受ける影山に関心を持ったんだろう。
「話せば長くなるんだが……」
「大丈夫、練習が終わるまでたっぷり時間ありますよ」
「そうだな」
もしや黙りきった俺を見兼ねて、彼女なりに気を使って話を振ってくれたのだろうか。話題のチョイスは最悪だが。
「五十年前に、影山東吾というサッカープレイヤーがいた」
「うん」
私情をできるだけ省き、端的に事実だけを述べた。改めて影山の所業を口にすると、それに気づかず師として慕い続けていた自分の愚かさを再確認させられる。
「……ごめんなさい。辛いことを思い出させちゃったかな」
「いや、問題ない」
「けど……」
「……どうした？ 」
「言っても大丈夫？ 」
改まって問われると変に身構えてしまう。
「大丈夫だ」
俺がそう返すと、冬花はホッと胸を撫でおろし、続きを口にする。
「私は何も知らなかった部外者だけど……影山君はそんなに嫌われなきゃいけませんか？ 」
「……確かに、アイツに直接何かされた訳ではない」
「あっ、でも鬼道さんはこの前足引っ掛けられていたんでしたね……」
「蒸し返さないでくれ」
天然なのか彼女は。
あの時の影山の顔を思い出して奥歯を噛み締めた。どう見ても善人の顔じゃない。
「影山君、皆にわざと嫌われたがってるんじゃないかな」
「何？ 」
「よーし！ 今日の特訓はここまで！ 」
「私ドリンク持って行かなきゃ。話してくれてありがとう、鬼道さん」
冬花はカゴに入れたドリンクとタオルを両手に抱え、グラウンドに倒れ込んだ皆の元へ駆け出した。
「……影山零」
あくまで噂の域を出なかった影山の息子という存在が、なぜ今になって姿を現したのか。……休養中の今が、アイツを調べる絶好の機会だ。
「一度帰るべきか、
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名無し40482号(プロフ) - 夢蜂さん» ホントですか！ ありがとうございます。久しぶりに筆をとったのでお見苦しい点もあるかと思いますが、完結までまだまだこれからなので長い目で応援して頂けたらと思います(^^) (2020年11月13日 20時) (
レス) id: b02fa3353c (このIDを非表示/違反報告)
夢蜂(プロフ) - 久しぶりに占ツクに帰ってきたら好きな作品に巡り会えました！更新ゆるりと待ってます！！ (2020年11月13日 12時) (レス) id: e0800992ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し40482号 | 作成日時：2020年10月18日 21時
