これからのこと57 ページ21
メンバーの皆も恐らく家族からの手紙だったのだろう。
口に出して読み上げている言葉を聞いてみんな涙を流していた。
宿舎に戻った私はまた泣き出してしまった。
『Aどうしたの？』
泣いている私を心配してくれているジウンオッパとお風呂上がりのハンビンオッパ。
どうしても話したくなって私は過去の話をし始めた。
「実は、私の家はあんまり仲が良くなかったんです…」
――――――――――――――――
ハンビンside
家族の仲が良くなかったと話し出すA。
「実は私ずっと昔はアイドルじゃなくて医者になりたかったんです」
そう言って口から紡がれるAの知らない昔の姿。
「ずっと勉強してたんですけど、ある日寝て起きたら全部忘れちゃったんです…勉強してた事。」
話しながら涙を流すA。
きっと当時はもっとしんどかっただろうと。
想像しただけで胸が痛くなりAの横へ腰をかけて背中を摩る。
「その日から色々崩れちゃって…
でも今日、やっぱり親は私の事をわかっててくれたって言う事と手紙を1つだけ残して韓国に来た私の事を応援するって言ってくれた事が本当にうれしくて…
涙が止まらないんです…」
後半は声が掠れるほど泣いている。
Aの事は妹の様に思っている半面ステージに対する思いや音楽性や人柄など
とても尊敬する部分もあって。
年下ながらにとても重いものをその肩に乗せて異国の地で頑張っているんだなと再確認させられた。
気が付いたらAを抱き締めて背中を一定のリズムでポンポンしていると泣き疲れたのか自分の腕の中で眠ってしまった。
その姿を見ると自然と笑みがこぼれる。
『ハンビナ。
恋愛はダメだよ』
ジウンヒョンが短くそう言って布団の中に入ってしまった。
そんな事は自分が1番よくわかっている。
自分の気持ちに蓋をしてAの前髪を右側に寄せ布団をかけ自分もベッドで眠った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 368人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いなり(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» わーーー！😭😭ありがとうございます！ありがとうございます！！これからもぜひ呼んでください😘😘✨ (2023年4月4日 22時) (
レス) @page11 id: ab57f2e854 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - 夢主ちゃんが1位の発表された時私も涙が出ちゃいました😭おめでとう〜〜〜❗️スンオンパート担当するんですね！楽しみです！！☺️ (2023年4月4日 22時) (レス) @page11 id: b9b005fe2b (このIDを非表示/違反報告)
いなり(プロフ) - りんごさん» ご指摘ありがとうございます🙇♀️🙇♀️全く気付いていなかったので助かりました！😭 (2023年4月1日 20時) (レス) id: ab57f2e854 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - オリ‘フラ立ってますよ！💦💦 (2023年4月1日 20時) (レス) id: 40f7098858 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：いなり | 作成日時：2023年4月1日 1時
