【3L募集企画】物部町怪異譚【募集終了】

世界観 ページ1

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　それはそれは大昔、今よりも夜の闇が濃かった時代。

　世には"怪異"という魑魅魍魎が蔓延り、人間はその人ならざる者に恐れ慄いた。
　その時、海の向こうの隣国の思想が日本に伝わり独自の方向へと変化を遂げ、やがて人間は怪異に立ち向かう力を手に入れた。

　その力こそが"陰陽術"であった────



　……というのも随分と昔の話。昔はそこかしこに存在していた怪異も、"存在"こそしていれど大人しい者が大半……

　……の、はずだった。

　何時からか、一部の怪異が突然牙を剥き出し人間に襲いかかって来る。しかし昔と比べ力の衰えた人間はその姿を"視る"ことも出来ず、されるがまま闇に葬られてしまう。
　特にここ、"物部町"は他の場所よりも霊力が高くそういったものを誘き寄せやすい場であり、物部町で起きる原因不明の死亡事故は後を絶たなかった。

　貴方は普段何の変哲もない高校生。ただ1つ、"視える"ことを除いては。
　ある者は突如視え始めてしまい、またある者はその由緒正しい血筋に眠った力が現世で開花してしまう。
　そうして、その者達は武器を取る。運命を辿るかのように、人に仇なす化け物を倒すために────。





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