【アンナチュラル】lemonade

Short break -lemon tea- ページ9

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中堂「おい、香坂」

香坂「はい」

中堂「あー」(ピラピラ

中堂さんが一枚の紙をちらつかせる。
多分、今日の解剖の検査依頼だ。

香坂「…明日中には」

え、即答。

中堂「ん」





久部「え、今ので会話成立してるんですか、
あの2人」

東海林「してるんじゃな〜い？
2人とも仕事に困ってなさそうだし」

久部「異例の力…」


《翌日》

中堂「おい(昨日の検査依頼どうなった)」

香坂「はい(できました)」

中堂「ん」



中堂「明日11時」

香坂「急性心不全の女性」

中堂「ああ」



久部「あの」

香坂「何？」

久部「何で分かるんですか、あんな短い言葉で」

香坂「え、気にしたことなかった」

そんな事を聞かれるとは思ってなかったのか、
「きょとーん。」という効果音が付きそうな程、気抜けした表情をみせる。

久部「しかも、中堂さんの出す仕事の量って、
半端じゃないですよね？
何で1日2日で仕上がるんですか」

香坂「アメリカはその倍でした……技師2人で」

久部「つまりはアメリカと変わらないと」

香坂(コクン

三澄「ダメだよ九部君、香坂はそこも含めて
『異例』なの。聞くのやめたほうがいいよ」

香坂「ちょっと三澄さん！
変な知識吹き込まないでください。
言われたことやってるだけなんで」

久部「……やめます」

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