Honey cake of the happiness 7 ページ8
Side →Misumi
三澄「おはようございます」
神倉「おはよう、事故現場見つかったんだって？」
あの後、工場で働く皆さんの協力もあり、無事マンホールを見つけることができた。
三澄「はい。それに加えて社長を相手に取って従業員全員で裁判を起こすことになりました。未払いの残業代の請求と、あと労働環境改善」
神倉「そう」
三澄「母が徹底的にとっちめてやると」
神倉「とっちめられたいな〜」
三澄「何言ってるんですか」
神倉「今日午後出でよかったのに」
三澄「はい。だから来たんです。誰も来ないので……中堂さんいますか？」
神倉「ああ、昨夜は珍しく帰ったみたい。あの人四六時中いるからね〜所長室使うのはいいんだけど物が増えちゃってさ」
いっそのこと、ストレートに。
三澄「中堂さんは誰を殺したんですか」
その一言に、所長の手がピタリと止まる。
三澄「……殺していないとしたら、何故疑われて逮捕までされたんですか？」
そう簡単に答えてはもらえない…か。
三澄「証拠不十分で釈放された中堂さんを日彰医大は解雇した。その経歴を神倉さんは知らないはずがない」
三澄「中堂さんは昨夜、所沢の葬式場まで行って葬儀の前の遺体を検案していました。ご遺族に無断だったと思います。葬儀屋にお金を渡して……許される事じゃありません。あれは何をしていたんですか？」
神倉「……私も詳しくは知らないんですけどね、」
所長が、徐に、口を開き始める。
神倉「８年前、糀谷夕希子さんという１人の女性が殺害されました。
それからそのご遺体は、日彰医大の法医学教室へ運ばれました。
そして、その日当番だった中堂さんはそのご遺体を解剖しました。…何も、言わずに」
三澄「何も言わずに……？」
違和感を感じて、その言葉を無意識的に反芻する。
神倉「法医学者としては当然の行為。
ご遺体は毎日のようにやってきます。でも、」
所長の表情に陰が差すのが見て取れた。
神倉「そのご遺体は……中堂さんの恋人でした。
彼は、運ばれて来た恋人の他殺体を、何も言わずに解剖したんです」
Honey cake of the happiness -fin-
Short break -lemon tea-→←Honey cake of the happiness 6
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伊織(プロフ) - ミルキさん» 読んでくださりありがとうございます。お気持ちはとても嬉しいのですが、やはりこの作品は、私が試行錯誤を繰り返し、誇りのあるものです。どのくらい参考にされるのかはわかりませんが、作者としてはあまり、気持ちの良いものではありません。本当に申し訳ないです。 (2018年3月31日 14時) (
レス) id: a491ee9abc (このIDを非表示/違反報告)
ミルキ(プロフ) - この作品を参考にして 作品を書いてもよろしいでしょうか？オリジナルも少し書きますが… (2018年3月31日 6時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - ミルキさん» どうぞ！何ですか？ (2018年3月30日 22時) (レス) id: a491ee9abc (このIDを非表示/違反報告)
ミルキ(プロフ) - 伊織さん» 質問してもよろしいでしょうか？ (2018年3月30日 22時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - Kanaさん» 嬉しいです！ありがとうございます、頑張ります(*^^*) (2018年3月20日 23時) (レス) id: a491ee9abc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊織 x他1人 | 作成日時：2018年3月5日 22時
