Best friend 8 ページ38
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それから警察の毛利さんと向島さんは言った通り15分弱でUDIラボへ到着した。
毛利「バイタルデータ?」
怪訝な顔をする毛利さんを気にせず、三澄さんが東海林さんの端末を手に取る。
三澄「はい。細川さんも権田原さんもこれと同じ端末を付けていたはずなんです。
手に入れば死因究明の手掛かりになります」
毛利「う〜ん。入手出来るかな?」
三澄「えっ?」
首を傾げた三澄さんに毛利さんは続けて言う。
毛利「例のカプセルから睡眠薬が検出されました」
東海林「やっぱり!」
東海林さんドヤ顔で指をさす。
毛利「調べてみたら過去に二度、権田原に薬を飲まされホテルに連れ込まれたと言う女性からの相談があったようです」
久部「怖いな」
毛利さんの言う事実に久部君が小さく呟く。
毛利「ですが、今回同様女性の体内から睡眠薬が検出されなかった上に一緒にいた細川の証言が決め手になって」
東海林「えっ?細川さんの証言?」
思いもよらない名前に驚く。
毛利「酔っ払った女性が権田原を誘ったと。
つまり、合意の上だったと証言したんです。
2件とも」
香坂「タチ悪…」
中堂「グルになってお友達を庇ったと」
毛利「そう言うことになりますねー」
中堂さんの言葉に毛利さんも同意した。
最低な事実に三澄さんは東海林さんに耳打ちする。
三澄「紳士的で良い男?」
東海林「忘れて……私も忘れる、もうっ!」
東海林さんはヤケクソになって落ち込んで、デスクに座る。
毛利「どちらも被害者の泣き寝入りで終わってます。他にも被害者はいるかもしれません」
三澄「その被害者のうち誰かが2人を殺した」
東海林「気持ち分かる〜」
毛利さんの推測に三澄さんが付け加えると東海林さんも同意する。
香坂「でも、珍しいですね。毛利さんが殺人を前提に話を進めるなんて」
三澄「確かに。まだ他殺の決め手はないのに」
ふと思った疑問を口にすると、毛利さんは
溜息を吐いて言う。
毛利「もう上が動いてるんです。連続殺人として」
香坂「上?」
毛利「この事件が本庁の担当になりました」
神倉「本庁!?大事じゃないですか」
毛利「理由はよく分かりませんが。こっちにも明日本庁の人間が来ます。東海林さんの話も改めて聞きたいと」
東海林「えっ!もうこれ以上話すことないんですけど!」
毛利「私に言われても」
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伊織(プロフ) - ミルキさん» 読んでくださりありがとうございます。お気持ちはとても嬉しいのですが、やはりこの作品は、私が試行錯誤を繰り返し、誇りのあるものです。どのくらい参考にされるのかはわかりませんが、作者としてはあまり、気持ちの良いものではありません。本当に申し訳ないです。 (2018年3月31日 14時) (レス) id: a491ee9abc (このIDを非表示/違反報告)
ミルキ(プロフ) - この作品を参考にして 作品を書いてもよろしいでしょうか?オリジナルも少し書きますが… (2018年3月31日 6時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - ミルキさん» どうぞ!何ですか? (2018年3月30日 22時) (レス) id: a491ee9abc (このIDを非表示/違反報告)
ミルキ(プロフ) - 伊織さん» 質問してもよろしいでしょうか? (2018年3月30日 22時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - Kanaさん» 嬉しいです!ありがとうございます、頑張ります(*^^*) (2018年3月20日 23時) (レス) id: a491ee9abc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊織 x他1人 | 作成日時:2018年3月5日 22時