にじゅきゅー ページ29
°
島に着いてから3日目。今日は何故か、いつもの私じゃありえないくらい早く起きた。
腕時計を見れば朝の4時54分。
『(日の出見えるかな…？)』
静かにドアを開け、音を立てずに甲板に出る。
少数だが、甲板で寝ている人達が居た。寝込みを襲われないよう、交代で見張っているのだ。
『いい場所……』
海の方を見れば、もうすぐ頭を出しそうな太陽の光が、水面に映っていた。
昇る朝日と沈む夕日。この二つは、いつも私の心を揺らす。
『(持ってきてよかった…！)』
私の一眼レフは、まるで家族のような扱いとなっている。いつどこで、素敵な
『出ておいで、太陽さん。』
そう一言呟くと、カメラのフィルムに映る海から、真っ赤に染まった太陽がゆっくりと出てきた。
そんな感動的なワンシーンに、私はいつも泣きそうになる。
「もう起きたのかィ？A。」
『…っ、マルコか、脅かさないでよ。』
「そんなつもりはねぇよい。」
後ろから急に話しかけられたと思えば、彼だった。
シャッター音と波の音が交差して、なんだか切ない気持ちになる。
「…A、向こうの世界に親はいるのか？」
『うん、いたよ。でも私が14の時に、両親が船で旅行中に死んじゃったってさ。』
10年くらい前のことだ。もう忘れかけている。
『ニュースに取り上げるくらい大きな事件だったんだ。死者数は全部で50人くらい。他国のテロリスト集団に、襲われたって聞いてる。』
「そうだったのか……」
『その後はおばあちゃんに引き取られて、のんびり暮らしてたけどね〜。やりたいこともやらせてもらってたし、それに、今が楽しいから！』
朝日はもう、半分くらい体を出していた。その光に照らされるAの顔は、少し儚げで、ほんのちょっぴり悲しそうだった。
『朝日……綺麗だね。』
「俺も、そう思うよい。」
───・・・
「えぇっ？！うちで一番遅起きの、あのAちゃんが？！」
『ま、たまにはね！』
朝5時に起きた時の絶望感はかなり半端ないが、朝日を見るために、気まぐれで起きる私である。(気分屋)
「見直したぜ……じゃ、明日から早起きして、いつもの家事＋俺ん所で朝食の仕込みを作る、ってのはどう？」
『いや、早起きはもういいかな……』
「はっはっはっ！だろうな！！」
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MARE(プロフ) - なんでSANが無くなるんだ、、、 (2021年5月26日 2時) (
レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
あイカ - ﾊﾊｯくらえｯｯ！！"七千枚瓦正拳"ｯｯｯ！…なっ！ﾄﾞｶﾞｯクッ、、、強く、なったじゃねぇか…しゃってぃ…ｶﾞﾌｯこれでお前も…我輩を越えれたな、、、。更新も、、、応援してるぜ……！ファイトｫ！イッパァアアアツ！…！！ (2020年4月30日 22時) (レス) id: fdb03c14d7 (このIDを非表示/違反報告)
しゃるろってぃ(プロフ) - あイカさん» 先輩には適わねぇっす…＿|＼○＿ え、そんなことできるんですか？！！�� 試す価値はありそうですね…！暇極めてるのでお話書きまくってますいつもコメントアザスっっ！！これからも精進します！！五千枚瓦正拳！！ (2020年4月28日 22時) (レス) id: c5bdc26a75 (このIDを非表示/違反報告)
あイカ - よし、三千世界で自分の勝ちっすね()おもろ投票、おもろい事に、なんと、何日か経ってまた星を押すと、何故か投票出来るんですね〜ぐへへへへへ(((あ、これって云って大丈夫なのか…？ま、いいや()更新頑張っ！くらえっ！"ウルトラマリン"！！！ (2020年4月27日 2時) (レス) id: d09843228a (このIDを非表示/違反報告)
しゃるろってぃ(プロフ) - あイカさん» そうなんですお爺様なんです宗一郎は。私も毎回おもうんです。なんで評価ボタンは1度しか押せないのかと。煩悩の数だけ飛ばしましょう。百八煩悩砲だけに…なんつって。…殴っていいですよ(^^) (2020年4月24日 23時) (レス) id: c5bdc26a75 (このIDを非表示/違反報告)
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