おまけ6 ページ49
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あれからしばらく経って、錦戸先輩は卒業してしまった。
思っていた通り、錦戸先輩のいない学校生活は寂しくて、つまらない。
このことはまだ本人には言わない。
でも今日は放課後に会える。
昨日の電話で
｢明日なー、学校行くねん。
せやから一緒に帰ろー？｣
って錦戸先輩が言ったから内心浮かれていた。
放課後、生徒玄関の辺りでキャーキャー声が聞こえたので、錦戸先輩が来たんだな、と思った。
｢今日はなんで来たんですかー？｣
｢かっこいいー！｣
｢ありがとうなー｣
相変わらずの人気ぶり。
私はあまり目立たないように靴を履き替えた。
だけどそんな私の存在にいち早く気づくのが錦戸先輩で、人混みの中から
｢Aちゃーん！｣
って大きく手を振るの。
久しぶりに見た錦戸先輩は、私服姿で、制服ももちろんかっこよかったけど、私服姿は一段とかっこいい。
｢じゃあなまた！｣
私を見つけるや否や、人混みをかき分けて私の元へやって来てくれる。
｢相変わらずおモテになられて｣
｢なんやのー俺はAちゃんに会いに来たんに｣
｢それはありがとうございます！｣
久しぶり会うたAちゃんは一段とかわいくなってるなー誰かに狙われてへんか？って心配そうに呟く錦戸先輩。
心配なのは私も同じだよ。
春から大学と高校、別々になる、新しい出会いもある、そんな中で不安が拭えないのは確か。
｢今日はな、Aちゃんにこれ、渡しに来てん。｣
錦戸先輩が差し出したのは可愛い紙袋。
｢今日ホワイトデーやろ？
俺がホワイトデーあげるのはAちゃんだけなんやからな。これからもずっと。｣
｢ありがとうございます！
大学で可愛いお姉さんに浮気したらその時は｣
｢その時は？｣
｢めっちゃ怒ります！｣
それ嫌やなー、でも怒ったAちゃんも可愛ええからなーなんて笑う錦戸先輩を小突いて、2人で帰った。
2人ならきっと、大丈夫だよね。
〜fin〜
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神八爽蘭(プロフ) - やまーさん» 教えていただきありがとうございます！非公開になってました(;_;)すみません。 (2020年2月14日 22時) (
レス) id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)
やまー(プロフ) - 渋谷くんの5が抜けてると思います！間違ってたらすみません… (2020年2月14日 22時) (レス) id: a2a6af1ebe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神八爽蘭
| 作成日時：2020年2月12日 23時
