大倉くん2 ページ38
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今日も図書当番の日、いつもの様に大倉くんと一緒。
「A先輩、新しいおすすめの本ありますか?」
「大倉くん、だいぶ読書するようなったね」
「なんやろ、始めたら面白くて」
「そうやなぁ〜、確かここの棚にあったはず…」
私は近くの棚を下から辿った。
お目当ての本は私が手を伸ばしてギリギリの高さのところにあって、背伸びをして取ろうとした。
その時、後ろからすっと手が伸びて、棚から本が抜かれる。
大倉くんがすぐ後ろにいるのが分かった。
あまりに近すぎて胸が高鳴った。
「これですか?」
「…そう!それ!」
「あれー?
先輩、顔赤なってる?」
大倉くんが顔を覗き込んできた。
私は慌てて大倉くんから距離をとる。
「ちゃうし!ほらあっち行って!」
「ふーん」
大倉くんはニヤリと笑って、すぐにその場から離れた。
こんなドラマに出てきそうなベタな展開で顔を赤くするなんて恥ずかしい。
頬に触ったら熱い。
いつの間にこんなに好きになったんだろう。
近くの本で少しだけ顔を扇いだ。
大倉くんの所へ戻ると、早速先程の本を読んでいた。
椅子に座って真剣に本を読んでいる大倉くん、様になってる…
私の方をちらっと見るとまたすぐ視線を本に戻した。
「あーやっぱりA先輩のオススメは間違いないわ。
この本も面白そう!」
「ならよかったわー」
「A先輩、今日一緒に帰りません?
外もだいぶ暗くなって来たし…A先輩ん家、俺ん家と方向一緒やと思うんやけど…」
いつもは私が最後まで残り戸締りをし、職員室に鍵を返して帰るのだけど、大倉くんの提案で一緒に帰ることになった。
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神八爽蘭(プロフ) - やまーさん» 教えていただきありがとうございます!非公開になってました(;_;)すみません。 (2020年2月14日 22時) (レス) id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)
やまー(プロフ) - 渋谷くんの5が抜けてると思います!間違ってたらすみません… (2020年2月14日 22時) (レス) id: a2a6af1ebe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神八爽蘭 | 作成日時:2020年2月12日 23時