渋谷くん6 ページ12
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その後は2人で学校を出た。
今までと違うのは、私達が恋人同士になったことと、手を繋いでいること。
どうしてもすばるが手を繋ぎたいと言うので仕方なく承諾した。
だけど、私も嬉しいと思っちゃってるのは内緒。
「それにしてもほんま作戦通りすぎて、お前俺の思うつぼやん!」
「ほんまそれに関しては認める。
でも最低!」
「先に騙したんはそっちやろ?」
「たしかに」
ふふっと笑いながら歩く。
「俺かてここんとこお前と話さなくて寂しかったんやで?」
「素直すぎて気持ち悪」
「そない言うてお前も寂しかった言うたやん。」
「あーはいはい!
もうこの話終わりね!」
「なんやねん!
ま、ええわ。
今日からは堂々とお前とおれるし」
すばるがあんまりにも素直に気持ちを伝えてくれるから恥ずかしくて顔が赤くなってしまう。
バレないように繋いでいない方の手でマフラーを引き上げた。
いつも長く感じる帰り道も2人で歩くとあっという間だ。
今日はすばるが家の前まで送ってくれた。
背中をずっと見送っていると、急に振り返って
「Aー、好きやで!」
って大きな声で言うからご近所さんに聞かれないかヒヤヒヤした。
だけど、こうやって思いを沢山伝えてくれるすばるがいるから、私が私らしくいられるのかも。
これからもずっと一緒にいようね。
素直な思いは少しずつ伝えるね。
〜fin〜
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神八爽蘭(プロフ) - やまーさん» 教えていただきありがとうございます!非公開になってました(;_;)すみません。 (2020年2月14日 22時) (レス) id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)
やまー(プロフ) - 渋谷くんの5が抜けてると思います!間違ってたらすみません… (2020年2月14日 22時) (レス) id: a2a6af1ebe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神八爽蘭 | 作成日時:2020年2月12日 23時