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案の定、蓮が部屋を出て2人きりになると乃愛さんは再び鋭い視線を私に向けた。
｢目黒くんの言ったこと、本気にしないでよね。
目黒くんは優しいから入ってきたばかりのあなたの緊張ほぐそうとして言ってくれただけなんだから。｣
｢わかってます。｣
｢チーフだかなんだか知らないけどここでは私が先輩なんだからね。｣
乃愛さんはあからさまに私に敵意をむき出しにしている。
初日からこんなに嫌われてしまうなんて、今後どうしよう。
ここには乃愛さんの他にも問題があると言うのに…
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｢あれ？お取り込み中？｣
その問題…もとい辰哉がこちらの様子を伺うようにドアから顔を出している。
｢いえ…｣
｢あ、深澤さん！
なんでもないです〜
今日初日なんで色々お話してたんですよ。｣
また乃愛さんの声色がガラリと変わった。
私も女だけど女ってつくづく恐ろしいと思う。
｢深澤さんこの前教えてもらったお店すごい良かったです。｣
｢でしょ？
俺お気に入りなの。｣
｢私も通っちゃおっかなー。
今度一緒に行きましょうよ？｣
乃愛さんがそう言った瞬間、辰哉が一瞬こちらを見た。
困ったように眉を下げるが、知ったこっちゃない。
付き合っていた頃の嫌な思い出が蘇って私は辰哉から目を逸した。
｢あ…、うん。
機会があったらね｣
それから辰哉とはなんの会話もなく、ヘアメイクが終了し辰哉は部屋を出ていった。
みんなのヘアメイクの時間はサロンで働いているよりも圧倒的に短い時間なのになんだかすごく疲れた。
まぁ、疲れの大半は乃愛さんに対する気疲れなんだけど。
まだ初日だし、これ以上乃愛さんに嫌われないで上手く立ち回れるように頑張ろう。
そう思いセッティングしたものを綺麗に片付けた。
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カフ(プロフ) - 柚姫さん» ありがとうございます！ここから結構展開してくると思います！💜くんや🖤くんの気持ちがどう動くのかお楽しみ頂けたら幸いです！ (2022年4月5日 0時) (
レス) id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)
柚姫(プロフ) - 更新お疲れ様です。じっくり読ませていただきました。これからの展開が楽しみです。味方がいない状況は辛いのですが、💜さんがいてくれた事にほっとしました。ありがとうございます。 (2022年4月2日 8時) (レス) id: 31ed921faf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カフ
| 作成日時：2021年6月8日 21時
