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渡｢ふっかから大体のことは聞いた。｣
朝時間的に会えなかった渡辺くんがメイクの順番になって座った時、先輩たちにバレないように小声でそう言ってくれた。
良かった。
辰哉がちゃんと伝えといてくれたんだ。
｢ごめんね。
協力お願いします。｣
渡｢俺らはいいんだけどさ、目黒大丈夫？
ふっかが元彼だって知らないわけでしょ？｣
｢いつかは話さなきゃ…とは思ってるんだけどね。｣
｢アシスタント！あそこのアイロン持ってきて！｣
渡辺くんと話していたのが明らかに気に入らないといった様子で声をかけられた。
朝挨拶をしてあまり印象のない彼女は乃愛さんと言うらしい。
9人…時にはそれ以上のヘアメイクを担当するんだから、雑談してる余裕なんてないってことか。
私はすぐ近くのテーブルにあったヘアアイロンを持って乃愛さんの方に向かった。
｢すみません。
これどうぞ。｣
｢…遅い。
コンセント、そこにさしておいて｣
乃愛さんは他の人には聞こえないくらいの小さな声でそう言って私を軽く睨んだ。
初日からだいぶ嫌われちゃったなぁ。
とはいえ、いつも時間との勝負のさすが現場で働いている乃愛さんの手際の良さはすごい。
ものの数分で翔太くんのヘアセットまで終えてしまった。
渡｢乃愛ちゃんありがとう。｣
｢いえいえ〜、じゃあ次の人呼んできてくださいね？｣
翔太くんは私を一度見るとすぐに部屋を出ていった。
わかりやすいほどの乃愛さんの声の変化に不快感を覚える。
深く関わるのはやめよう。
そう思った。
次に入ってきたのは佐久間くんだった。
相変わらず元気な佐久間くん。
数年前と何ら変わりなくてほっとしてる。
佐久間くんはここにいる私を見ても戸惑う様子もなく挨拶をしてくれた。
佐｢お願いしまーす｣
｢佐久間さん、今日はどんな感じにします？｣
佐｢うーん、いつも通りで｣
佐久間くんは鏡越しに乃愛さんに答えたあと私に向かって笑顔を見せた。
乃愛さんは佐久間くんのヘアメイクもあっという間に終わらせてしまう。
その手先を追うのに必死で感心していた。
そんな感じでアシストをしながら作業は進んでいく。
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カフ(プロフ) - 柚姫さん» ありがとうございます！ここから結構展開してくると思います！💜くんや🖤くんの気持ちがどう動くのかお楽しみ頂けたら幸いです！ (2022年4月5日 0時) (
レス) id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)
柚姫(プロフ) - 更新お疲れ様です。じっくり読ませていただきました。これからの展開が楽しみです。味方がいない状況は辛いのですが、💜さんがいてくれた事にほっとしました。ありがとうございます。 (2022年4月2日 8時) (レス) id: 31ed921faf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カフ
| 作成日時：2021年6月8日 21時
