6 ページ6
.
海水浴場は、シーズン真っ只中ということもあって多くの人で賑わっていた。
私たちは適当な場所にブルーシートを敷いてパラソルを広げた。
そこに各々荷物を起き、やることが終わったので一息つく。
冴希が車に忘れ物をしたらしく鍵を持っていたしょっぴーと2人で駐車場へ行ってしまった。
ふっかと真実ちゃんはキャッキャ言いながら少し離れたところで浮き輪に空気入れてる。
その様子をパラソルの下でぼーっと眺めていた。
｢ふっか先輩〜これできない｣
｢ん？どれどれー？
貸してみー？｣
真実ちゃんがまだ空気の入っていない浮き輪と空気入れを持ちながら甘えた声でふっかに差し出す。
それを受け取ったふっかがいとも簡単に浮き輪を膨らませてみせた。
｢すごぉい｣
なんてさらに甘えた声を出す真実ちゃん。
男は単純にああいうのが好きなのかな？
それならああやって私も頼ってみたい。
でもキャラじゃないか。
なんて考えていると隣のクーラーボックスが開く音がして、飲み物を取りに来た目黒くんと目が合った。
すぐに目黒くんの視線はふっかと真実ちゃんに向けられる。
そのまま目黒くんが口を開く。
｢A先輩って、ふっかさんのこと好きですよね？｣
突然目黒くんが私の真意を着くようなことを言って来たので驚いて変な声を出してしまう。
胸の中がうるさく騒ぎだした。
｢なんで？｣
｢見てればわかりますよ。
俺と同じだから。｣
そう言った目黒くんの視線は2人に注がれていて、どこかしら切なさを宿していた。
八の字に眉を下げて微笑む。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 109人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：神八爽蘭
| 作成日時：2021年1月13日 20時
