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そこからたわいもない話をしながら時間はあっという間に過ぎていった。
深澤さんも私もいい感じにお酒がまわっている。
深澤さんに関しては少し足元がふらつくくらい。
会計の際、お財布を出して払おうとしたのを深澤さんに止められた。
｢いいの！財布しまって｣
｢…でも｣
｢俺が誘ったんだし！
部下にお金出させないから。｣
｢…｣
｢じゃあタクシー捕まえておいてくれる？｣
深澤さんに言われた通り、帰りのタクシーを捕まえる。
居酒屋が立ち並ぶこの辺りにはたくさんタクシーが通っていて、今日もそれほど待つことなくタクシーを捕まえられそうだ。
ちょうど1台タクシーが目の前に止まった時、深澤さんが店から出てきた。
｢お、ナイスタイミングー！
さすが！Aはできる子だぁ｣
そう言って私の頭をいつものようにぽんぽんと撫でた。
深澤さんの方が危機感ないんじゃ…？
この前それでやっかみを受けたというのに学習してない。
急に心配になって私は辺りを見回した。
｢A〜？
何探してんの？｣
｢会社の誰かがいないかと思って｣
｢なーに、見られんのやなの？｣
｢そうじゃなくて…
ほらこの前、あったじゃないですか？｣
はっきりと言わず濁して伝えると深澤さんは思い出したように、あー！と大きな声を出した。
｢お客さん、乗るの？乗らないの？｣
いつまでもタクシーの前で立ち話をしている私たちにしびれを切らした運転手が声をかける。
｢乗ります乗ります！｣
ハッとして慌ててタクシーに乗り込んだ。
タクシーはゆっくりと発信し、ネオンの中を駆け抜けていく。
深澤さんが私の家の場所を運転手さんに伝えた。
しばらくすると左肩に感じる重み、深澤さんが頭を預けてきた。
すーすーと規則正しい寝息が聞こえてきたので深澤さんが眠ってしまったのだとわかる。
まだ家に着くまで時間はある。
もう少し寝かせてあげよう。
深澤さんを起こさないようなるべく動かずにいた。
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カフ(プロフ) - namanaさん» コメントありがとうございます！もどかしいですよねヽ(；▽；)ノこれからも楽しんで貰えるよう頑張ります！ (2021年1月23日 10時) (
レス) id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)
namana(プロフ) - ちょっと、ふっか黙って話を聞いてほしい！！笑 更新楽しみにしてますね(*´｀*) (2021年1月22日 18時) (レス) id: b11e04c615 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カフ
| 作成日時：2020年12月12日 12時
