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オフィスを出て廊下をずんずん進んでいく目黒。
足取りからしてもかなり苛立っている様子。
近くのミーティングルームに入っても前を向いたままの目黒にしびれを切らして話しかける。
｢なんだよ目黒？｣
Aと上手くいったんじゃねーの？
言いたいことを飲み込んで目黒の返事を待つ。
｢深澤さん…
俺、Aさんのこと好きです。｣
｢知ってるよ｣
ほらやっぱり、Aとのことだ。
Aの名前を聞いただけで胸がきゅっと締め付けられた。
俺もまだまだ諦められそうにないな。
｢でも振られました。｣
｢え、だってこの前…｣
｢あれは俺の最後のわがままです。｣
そう言うと目黒はゆっくりと振り向いた。
その表情は今にも泣きそうで、いつも強気な目黒からは想像できないくらい切ない顔だった。
目黒がAに振られた？
どういうことだ？
｢だから！Aさんの好きな人は俺じゃないってことです！｣
｢…｣
｢振り回した俺が言うのもなんですけど、ちゃんとAさんと話してあげてください。
じゃないと…｣
｢ん？｣
｢俺が引き下がった意味がなくなるから。｣
お願いします。
そう言って頭を下げる目黒。
俺は何やってんだ。
振られるのが怖いからってAの話も聞かないで、勝手に勘違いして、勝手にAを遠ざけて…
ほんと情けねえ。
でももう情けない自分にも飽きた。
Aに会わなきゃ…
ちゃんと話をしなきゃ…
｢Aは、今どこにいる？｣
｢帰ってなければまだその辺にいると思います。｣
｢了解！｣
｢深澤さん！
Aさんのこと幸せに
しなかったら許しませんよ！｣
｢わあってるよ！
目黒、ありがとな！｣
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カフ(プロフ) - namanaさん» コメントありがとうございます！もどかしいですよねヽ(；▽；)ノこれからも楽しんで貰えるよう頑張ります！ (2021年1月23日 10時) (
レス) id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)
namana(プロフ) - ちょっと、ふっか黙って話を聞いてほしい！！笑 更新楽しみにしてますね(*´｀*) (2021年1月22日 18時) (レス) id: b11e04c615 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カフ
| 作成日時：2020年12月12日 12時
