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それからタイミングが合えば目黒くんが家まで送ってくれようになった。
2.3回目で｢もういいよ｣って言ったんだけど、その申し出はあっさり却下されてしまった。
いつも家の前でまた明日ってすんなり帰っていく彼、決して家の中に入ろうとはしない。
そんな目黒くんと私に部署内の人間が気づかないわけがなかった。
ある日の午後、プロジェクトのミーティングを終えて部屋を出ようとした時、翔太に呼び止められた。
｢A、ちょっと。｣
｢何？｣
｢どうしました？｣
一緒にいた目黒くんも不思議そうな顔をして翔太に尋ねる。
｢目黒わりぃ、Aと話あるから先戻っててくれるか？｣
目黒くんは納得いっていないようだったけれど、すぐにミーティングルームから出ていった。
｢最近なんなの、あれ｣
翔太の視線は目黒くんが出ていったドアの方に向けられていた。
｢あれってなに？｣
翔太の言いたいことは分かっていた。
だけどなんて説明すればいいのか分からなくて、何とか誤魔化そうとした。
｢何って…とぼけるなよ。
目黒だよ！｣
だけど食い気味に翔太が核心を突いてきたことによって誤魔化しは効かなくなった。
｢あー、なんか私のことが心配なんだって。｣
｢はぁ？だからって毎日一緒に帰る必要あんのかよ？｣
｢…そうだよね｣
｢深澤さんはどーしたんだよ？
あの時俺に言ったことはなんだったんだ？｣
と翔太は怒ったように言った。
目黒くんの気持ち知ってる上で、彼を断れない。
だけど彼の気持ちに答えるわけでもない。
傍から見たら私はすごく中途半端。
翔太には深澤さんと向き合いたいと宣言したばかりだから尚更、ここ数日の私と目黒くんの関係はおかしいと感じてると思う。
｢ちゃんと向き合いたいとは、今でも思ってる。｣
｢だったらやめろよ、そーゆーの｣
｢…｣
あの時俺がどんな気持ちで…
すごく小さな声で翔太が言った言葉を私は聞き逃さなかった。
だけどそれ以上聞くことは出来なかった。
聞いたら全部変わっちゃいそうな気がして怖かった。
｢目黒くんにはちゃんと言うから。｣
翔太の顔を見ずに部屋を出た。
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カフ(プロフ) - namanaさん» コメントありがとうございます！もどかしいですよねヽ(；▽；)ノこれからも楽しんで貰えるよう頑張ります！ (2021年1月23日 10時) (
レス) id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)
namana(プロフ) - ちょっと、ふっか黙って話を聞いてほしい！！笑 更新楽しみにしてますね(*´｀*) (2021年1月22日 18時) (レス) id: b11e04c615 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カフ
| 作成日時：2020年12月12日 12時
