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あれから深澤さんとはたまにご飯に行ったりしてる。
いつも誘ってくれるのは深澤さんで、ゆっくりでいいよって言ってくれたからか、あの日以来それらしい事は一切言ってこない。
おそらくその話題を出すと私が急かされてると思うと思ったからかな。
だけど私は彼との時間に今までに無い居心地の良さを感じ始めていた。
そんな中、目黒くんに2回目の食事に誘われた。
私が体調を崩して休んだ次の日の彼の表情はとても不安そうで、私は心のどこかで引っかかっていた。
私に対する態度もどこか遠慮がちになったのは私の短なる思い違いではないと思う。
何が悩みがあるなら聞いてあげよう。なんてくらいの気持ちで彼の予約してくれたお店に入った。
「お疲れ様です。」
今日のお店は半個室で、通された部屋のカーテンを捲ると目黒くんが既に座っていた。
少しだけ残った仕事を片付けてから行くと言ったので、彼には先に店に向かってもらったんだ。
とりあえず、ビールを注文して乾杯する。
だけど目黒くんは全然飲もうとしない。
乾杯したままジョッキをテーブルに置いて何か考え込んでいる様子だ。
「目黒くん、最近元気ないみたいだけど何か悩み事でもあるの?」
「先輩って残酷なこと言うんですね。」
目黒くんの目が変わった。
潤んだ強い瞳。
呼び方も、先輩に戻ってる。
目黒くんの言葉が理解出来ずなにも言えないでいると、そのまま目黒くんは続けた。

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神八爽蘭(プロフ) - りんごさん» りんごさまコメントありがとうございます。喜んでもらえて嬉しいです!誰オチの作品でも楽しんでいただけるよう頑張って考えますので楽しみにしていてくださいね! (11月30日 17時) (レス) id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - え?!全員分のオチを考えていただけるなんて嬉しすぎます…!ありがとうございます!!更新楽しみにしています! (11月29日 22時) (レス) id: 1af05a18e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神八爽蘭 | 作成日時:2020年11月16日 20時