おそ松さんと犬夜叉のコラボって神じゃねぇ？

神楽、お前の好きにしろ。 ページ32

神楽side


ズル‥ドポッ‥‥‥ゴポッ‥ゴポッゴポッ‥‥


桃色の着物をまとった男が、瘴気の溜まった甕の中に落ちてきた。
‥一松の弟か？
可哀想にな。
お前は今から奈落の操り人形にされるんだから。


そして、その甕の横の、邪気の塊の中にいるのは___________


一松だ。


一松は、もう少しで自分を‥心を失う。
心を失った人間は、壊れてしまう。
そしてそのまま、何をしているのかもわからずに死んでいく。


今、犬夜叉がいるのは、奈落がつくった結界の中。
外からは、簡単に破れる。
でもあの結界は、一松の心そのものだ。
結界なんだけどね。


どういうことかというと、一松の心の中を神無の鏡に映して
その鏡に、犬夜叉を映した。
神無は捕まってるけど、奈落は最初から簡単にを預かってたんだよね。
それで、映した者から普通なら魂を吸い取るんだけど、
反対側にもう一つ鏡を置いておく。


合わせ鏡ってわかるよね。
中に悪魔を閉じ込める方法。
これで、一松の心の中そのものである結界に、閉じ込められるってこと。
分かりづらいね。私もよく分からん‥


それに、奈落は何を考えてるんだか‥。
こんな人間を集めてどうするつもりなんだろうねぇ。


奈「神楽」
楽「‥奈落。何を考えてるんだ？」
奈落は私の質問には答えず‥
奈「こいつらは、お前の好きにしろ。」
楽「何でだ。何で私に‥」


奈落は不敵な笑みを私に向けた。
奈「こいつらを使って、犬夜叉どもを殺せ。
こいつらを、殺したり、逃がしたりはするな。
‥ただ、死なすのはいいがな。
神楽‥お前の好きにしろ。」


私は息を呑んだ。
‥つまり、こいつらの命は私に握られた、と。
犬夜叉たちに恨まれるのも、私という‥
私は二人を連れて、城を出た。
二人は黙ってついてくる。


‥こいつらを‥‥死なす？
それは‥‥私は‥‥‥


楽「少し休憩するぞ」
私は石に腰をかけた。
‥どうしたらいい？
こいつらを‥どうしろと‥


私が動かぬまま、日が暮れた___________

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