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そうやって、囁くように言うと、カラマトゥは目を閉じた。
其奴の閉じた瞳からは、一筋、涙が流れた。
一松はカラマトゥの手を握って、「こちらこそ…ありがとう」と呟いた。

彼は、カラマトゥの手を握ったまま振り返った。
その目は真っ直ぐに、神を睨んでいた。
神はニヤリと笑い、「どうした?」と彼に話しかける。


一「……………最期(・・)の、願いだ」

神「…なんだ?」


一「来世も、その先も、俺はずっとずっとカラマトゥと………共に生きたい。
どんな風でもいい。友達でも、兄弟でもいいから、とにかく一緒にいたい……!

だから叶えて、お願い、します………!!」


一松は震えながら、神に頭を下げる。
暫しの沈黙の後、神の笑い声が響いた。
一松がキッと神を睨みつける。

一「…何が可笑しい」

神「いやぁ…人というのは変わるモノだな?
あんなに人を嫌っていた御前が…其奴と、共に?ずっと?生きていきたい、なんて……

くっくっくっ……まぁ、いいだろう。
その程度の願いで器が増えるのならば、有難いさ」


神が一歩、二歩と一松に近づいた。
彼は一瞬身構えようとしたが、すぐに体から力が抜けていくのがわかり、できなかった。
傷の痛みは最早感じない。
次第に視界もぼんやりとし、意識も朦朧としだす。
息ができなくなり、握ったカラマトゥの手を、握れなくても握ろうとした。

神「…安心しろ。我は約束は守る方だ。
来世もその後も、御前達が巡り会えるよう導いてやる__________
例えどんな犯罪を犯そうと、我は何度も御前らを転生させよう。

__________頑張って生き抜け、少年…」







?「先生!せんせーーーい!!ティーチャー!」

廊下を、一人の生徒が走り抜ける。
その先には、どこか薄暗さを感じさせる保健室があった。


?「そう何度も呼ばなくても聞こえるし…つーかうるせぇよ。」

走ってきた生徒に向かって、無愛想な其奴は白衣をまとっている。
どうやら、此の学校の養護教諭のようだ。

?「膝を擦りむいてしまったんだ!」

そう言って膝を見せる生徒に、養護教諭は溜息をつき、椅子を指し言う。


?「そこ座れ。手当てしてやるから…松野」

?「フッ、オーケーだぜ!一松先生!」


さぁ、彼らの物語は、まだまだ始まったばかりである__________

俺とオレの保健室1→←..15



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おそ松さんgirl(プロフ) - みくさん» ありがとう!頑張る!! (2018年6月3日 23時) (レス) id: 1f58a69c9c (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 面白いよ!更新頑張ってね! (2018年6月3日 23時) (レス) id: 7f167612e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:松壱 | 作成日時:2018年5月20日 12時

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