八番目の日常【地縛少年花子くん】

七不思議が捌番目 ページ6

Aside



「でさ、寧々ちゃん。質問していい？」


「うん！」


「花子とはどういう関係なの？」


私がこの質問をした瞬間、寧々ちゃんはすごい勢いで首を振りながら「違う、違うよ」と私の手を握った
何を勘違いしてるんだろう…


「A、ヤシロは俺の助手なんだよ」


「助手？」


「そう！主な活動はトイレ掃除」


花子はドヤ顔で言い切った。
…女の子になんてことさせてんの


「寧々ちゃん、こんな酷いヤツなんかやめて
私にしなよ」


「えっ、」


「私とここで楽しいコトしようよ」


私は寧々ちゃんの手を取り、じっと見つめた
段々と顔が赤くなっていくのがわかる
初かよ。可愛いなあ


「ざんねーん
ヤシロと俺は運命共同体なんだよね〜」


「は、浮気？」


「違うよ。俺はA以外興味ないから」


「うるさい話しかけないで」


こんな浮気疑惑あるやつは無視だ無視
私は寧々ちゃんとのトークに花を咲かせよう


「Aちゃん、花子くんは私を助けてくれたのよ
私が人魚の鱗を飲んじゃったから、
呪いを最小限に抑えてくれるって…」


寧々ちゃんは私の腕を掴み、上目遣いをしてきた。いや、可愛いかよ
これでわざとじゃないって天使じゃん


「大丈夫、寧々ちゃん。
そういうことだろうと思ってたから！
ちゃんと分かってるよ」


ニコッと微笑みながら寧々ちゃんの頭を撫でると、寧々ちゃんはほっとした顔をした

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