幻のプラネタリウム。 (ページ8)

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「柴田～おはよう！」

私がカーテンを開くと私たちの朝は始まる。

し「......んん、もうちょっと、ねる。...」

「はーい起きてね～」

寝起きの悪い柴田の布団をはぎ取って、無理やり起こして椅子に座らせ、

「朝はご飯とパンどっちにするー？」

し「......んー、ご飯」

「はーいご飯ね！」

まだ寝ぼけ眼な柴田を尻目に、朝食の準備をする。

「...今日はこれとこれにしよっかな。あとあれも確か残ってたから......」

実は面倒くさがりの私。

でも柴田のためだから、朝の準備もへっちゃらなんだよね。

「はーいできたよー！」

すっかり目が覚めた柴田は、

ご飯を見るや否や「いっただっきまーす！」って

手を合わせて、もぐもぐしながら食べ始める。

「そんなに急いで食べると喉に詰まっ...」

し「ゲホッ！」

「ほーら、急ぎすぎるから～笑」

なんてこともすぐに笑い話へと変わる。

「「いってきまーす！！」」

諸々身支度を済ませて学校へ。

もちろん一緒に。

途中で分かれちゃうけど。

「じゃあ頑張ってね！」

し「Aも！」

バイバイ、だなんて。

私たち、ちゃんとカップルやってるなぁって考えてみたりする。

ふふっと笑みがこぼれたの、

柴田にはきっとバレてないはず。