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2人の予定が合った週末の土曜日。
てつやが私の家まで迎えにきてくれるとのことで、
さっきからうろうろ歩き回って落ち着かない。
こんなに気合いを入れてコーディネート考えたの、
柴田と付き合ってたとき以来かもしれない。
やっぱり、人と会うときは気合い入っちゃう。
程なくして、インターホンが鳴った。
「はーい」
ドアを開くと
て「お待たせしました、A様」
「もう、かっこつけちゃって」
スーツなんか着ちゃって、
ちょっとだけ、かっこよさが増したてつやがいた。
て「それじゃ、行こっか」
「今日はよろしくね」
駐車場には、めちゃめちゃ派手な車が一台。
「え、これに乗るの！？」
て「そうだけど？俺の愛車。かっこいいだろ？」
てつやくん、目立ちすぎだよ。服から車から全て。
て「かわいいAのためなんだけどなー？」
「てつや、私を口説いたって無駄ですぅ」
て「大丈夫。俺、Aのこと本気で口説きにいくから」
「...は？」
て「さっさと乗らないと置いてくぞ！」
なんだよ、さっきの。
本気だと思っちゃうじゃんか。
「だめ！行く！」
「てつや、随分変わったね」
て「良い意味でも悪い意味でもな」
「結構不潔になったらしいじゃん？」
て「まあ。でも今日は不潔感0じゃない？」
「確かに...。認めざるを得んな」
車内で他愛のない話に花を咲かすこと30分。
て「はい着いた 俺のおすすめなの、ここ」
てつやに連れてきてもらうなんて考えもしないような、外観から内観までどこまでも洒落てる店。
て「好きなだけ食べな。奢りってやるから」
「ありがと」
今までの悲しみを晴らすかのように食べまくる。
お腹いっぱいになるまで。
私の食べっぷりがよかったのか、
てつやはずっとにこにこしながら見てる。
そんなに見られると、こっちも照れちゃうよ。
「...満腹満腹！ごちそうさまでした！」
て「Aが食べてるの見るのおもろいわ」
「な！失礼だなもう！」
て「...かわいかったよ」
不意を突かれすぎて言葉が詰まる。
なんなんださっきからこの人は。
それにどきっとする自分も訳が分からない。
て「あと一ヶ所行きたいとこあるから付き合って」
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作者名：#Love | 作成日時：2020年10月24日 20時
