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誠司「・・・やから俺、頑張ることにした。」
うん、分かってる、分かってた、
誠司「京都の大学、行くことにしたんや。」
A「・・・っ、」
いざ言われてみると、
思ったよりも、こう、
心にグサッ、とくる
というか、
心がキューっ、となる
というか、
表現するのが難しくて、
でも、誠司の前では強がっていたくて、
A「・・・そんなことやと思っとった。・・・なーに辛気臭い顔しとんの!(ベシっ)」
誠司「痛っ、、」
A「大丈夫。誠司なら、大丈夫。私には、応援する事しか出来へんから。(にこ)」
誠司「、っ、、」
無理に笑いながら、背中を押そうと努力した。
ちゃんと、笑えてたかな
おかしくなかったかな
言いたいこと、伝わったかな
でも、近くに居なくなると思うとやっぱり、
寂しいもんだね。
A「・・・たまにやったら、帰ってきても、ええからっ、、」
誠司「A、、、」
おせっかいでごめんね
不器用でごめんね
素直じゃなくてごめんね
誠司「・・・ありがとう。じゃあ、行ってきます。」
A「うん、、行ってらっしゃいっ、!」
誠司「ふっ、、またな。」
ドキッ、と鳴った胸の鼓動を隠しながら、
溢れそうになった涙を隠しながら、
頼もしい、大きい背中に向かって心の中で叫んだ。
頑張れっ、誠司っ、、
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にゃあ - 面白かったです! (2020年2月11日 22時) (レス) id: 6c1a3f5f49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Tsumu | 作成日時:2019年9月8日 17時