Walking with you 7 (ページ46)

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もうかれこれ15分はこん中にいる。

フワフワと常に揺れた状態が気持ち悪くて冷や汗が滴る。

そんなの外からは当然分からなくて、深夜テンションでふざけ始めたメンバーたちは、バルーンの4つ角を持ち、上下に揺らして遊びはじめる。

｢だめだよ、危ないよ｣

ダチョウ倶楽部さんの、おすなよおすなよ、みたいなフリとは違った本気の忠告

テレビだし、生放送だし、ガチの忠告でもオブラートに包んで伝えないといけない。

だって、ここで俺が吐いたら、批判を浴びるのは4人だからね。

それだけは避けたい。

元気な自分を装って、やめてよと、トゲのない言い方で伝える。

そんな言い方したらやっぱりそーゆーフリだと、メンバーは解釈しちゃって、さらに激しく揺らしてくる。

脳が揺れて、耳鳴りがして、思わずうずくまってしまうような頭痛までしてくる。

ちょうどよくCMに切り替わると、次はオーケストラの皆さんをこちらに入れるので、二宮さんは出てくださいと、ヘリウム地獄から釈放される。

何とか気力で入口まで歩き、｢ずっとおしっこ我慢してたんだよね｣とメンバーに伝えてトイレに向かう。