Walking with you 7 (ページ26)

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──2年前──

｢二宮くん！無理はしないで！｣

｢大丈夫です！問題ないです！｣

｢でも、、｣

看護師1年目。

やる気に満ち溢れ元気よく働く僕。

急に暑くなり始めて早めの夏バテ最中の僕。

夏バテって言っても微熱が続くだったり少しダルいってだけで大して気にならない。

職場に来れば尚更。

アドレナリンで覚醒してスイスイ動けちゃうんだもん。

｢櫻井さん、おはようございます！まだ7時なのに結構暑いですね〜。｣

｢あっ、二宮さんおはようございます。そうですね、代謝がいいもんで少し汗ばんでますよ。｣

｢そうですか〜。体調はどうです？｣

｢点滴のおかげか酔いも覚めました(汗)少し頭痛があるくらいであとは大丈夫です。昨晩はご迷惑をお掛けしました、、｣

急性アルコール中毒で救急搬送されてきた櫻井さん。

取引先の社長さんが大酒飲みだったらしく、ひたすら飲まされてこうなったとか。

嘔吐も酷かったし結構きつそうだったな。

｢迷惑だなんて！回復に向かっていて嬉しいですね。｣

｢そうですね｣

少し浮腫んだ顔が愛らしい。

僕より2つ歳上だけど小動物みたいでかわいい。

完全に目の保養。

白いキラキラしたフィルターが視界全体に広がる。

｢っと、、二宮さん？大丈夫ですか？｣

櫻井さんの声で我に返る。

今、完全に危なかったな。