Walking with you 7 (ページ14)

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｢潤、大丈夫？｣

らしくない甘い言葉をかける。

俺にとっては甘々で吐き気がするくらいの。

｢和にぃ、、おれね、40度も熱あるの。｣

虚ろな目で俺を捉えた潤。

あまりにも弱々しくて可哀想で自然と手が伸びる。

汗ばんで湿った前髪をどけて、アイシングをおでこに密着させる。

｢きもちぃ｣

険しかった潤の表情が柔らかくなる。

それが嬉しくて、早く楽になってもらいたくて、早く母さんが潤の心配をしないようになって欲しくて。

自分の部屋から扇風機やらなんやら沢山持ってくる。

フル装備で潤の看病にあたり、時間はあっという間に過ぎる。

駐車した音が聞こえ、俺は慌てて自分の部屋に戻る支度をする。

｢俺がここに来てたことは言わないでね？怒られるから。じゃーね｣

潤の頭をポンポンとなで、一旦洗面所に向かう。

手を洗い終わったタイミングで母さんが潤の部屋に入っていく。

さっさと治せよ。

…潤のせいで俺の事なんて眼中に無いんだから。お前のせいで。早く俺を見て？