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｢ご飯食べなさい｣
｢いらない｣
｢そーやって意地張ってないで食べなさい。ホントそーやってると嫌われるよ？｣
心臓がドキッと跳ね上がる。
｢は？ご飯食べるか食べないかなんて俺の好きだろ。｣
｢なに、？その言葉遣いは！｣
言い合いになり、俺は布団を被る。
暑くて苦しくてキツかったけど、それよりも心の方が痛くて苦しかった。
トイレや歯磨きをしに通ると見える潤の姿。
｢まま、40.2でちゃった｣
さすがにその数字にビックリせずには居られなかったけど、母さんに甘える潤がムカついて、潤を優しく看病する母さんにもムカついて、それにムカつく自分にもムカついてくる。
俺だってコロナになってやる。って意味不明なことを心に誓って潤のそばに行く。
母さんは買い出しに行ってて暫くは帰ってこない。
コロナ感染者には好都合だ。
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作者名：賞味期限 | 作成日時：2022年7月7日 3時
