僕らの日々 (ページ29)

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｢ほら、かずは早く着替えんぞ。
お前らアイス片付けとけよ。いい歳したやつが馬鹿だなぁ。｣

翔は俺の手を引き、家へ入る。

｢家ん中濡れるから入ってくんなよ。｣

入ってすぐの洗面所からタオルを引っこ抜いてきて、俺の頭をシャカシャカと拭いてくれる。

その間にも咳が出てきて、一気に疲れた感じがする。

｢咳でるなら大人しくしとけよ。
汗臭いし、風呂はいっちゃいな。｣

｢うん、そーする｣

昔から俺に甘い翔。

風呂から上がるとリビングで勉強してて、顔を出すと、疲れてそうだし寝ときなって言って、再び勉強する翔。

ありがたく、誰もいない部屋でゆっくり休ませてもらうことにした。

気付いた時にはもう夜。

｢ねぇかず、だいじょぶなの？｣

そう言いながら、咳き込む俺の身体をゆっくり起こしてくれる。

｢休憩室戻ったら居ないしビックリした。
鈴原さんと休憩被ってこの前の話の続きした。ぜんそくの薬のこと相談してたんだってね。｣

触れられたくないこと。

｢うるっさいなぁ、けほげほっ｣

しつこい智から離れるべく、枕と布団を持ってゲストルームに逃げた。

｢ねぇ、、｣

智の悲しそうな声を無視して。