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｢坊ちゃんっ！！！｣
｢和っ！｣
和也は半年眠っていた。
そろそろ危ないと医者から宣告を受け、東京にいる家族も全員集合。
胸に取り付けられた電極が作動し、和也の胸が跳ね上がる。
ピーっと鳴り響いて波を打たなくなったそれが外されそうになった時、、
ぴっ、、ぴっ、、ぴっ、ぴっ、ぴっ
ゆっくりと波が打ち始めた。
和也は息を吹き返したのだった。
これまた、和也の病気同様、医者でも分からない異例の事態。
心臓マッサージによって折れた肋骨達が治った頃、和也はようやく病院から出ることが出来た。
驚くことに、肺が完全に良くなっていて、和也は春から東京の学校へ通えることに。
｢けほけほっ｣
東京に戻る前に風邪を引いてしまった和也。
身体を横にすると、窓の外に狐の影を見つける。
｢坊ちゃん、肺の方は良くなったとはいえ、お風邪を引かれてるので安静にしていてくださいね。｣
そう言って買い物に出かけた家政婦。
和也は熱をもった身体を無理やり起こし、彼を見つめる狐の元へ走った。
その狐に着いていくと、、
子狐たちの巣の前に横たわった親狐。
ハエやアリがうじゃうじゃと集っている。
親狐は死んでいた。
｢妖怪には悪い妖怪しかいません。いい妖怪は妖怪の掟を破って人間に優しく接するのです。その妖怪たちはいずれ、罰せられ、死んでいきます。｣
｢昔の書物にも多くこのことが記されています。｣
｢＿＿＿＿今日の授業はここまで。｣
学級委員の号令で休み時間に入る。
僕は袖を捲る。
手首に残された傷跡。
僕の病気はあの時の狐によって取り除かれたのだろうか。
少し微笑んでいるような表情をして横たわっていた狐。
僕は静かに黙祷した。
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賞味期限(プロフ) - ちえさんさん» 私もそろっと卍だしてこようかと思ってて!!!!!桜の季節を感じられるようなお話を12の方に書いてみました！良かったら読んでやってください！ (2023年3月16日 22時) (
レス) id: e5602ed7e0 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - もうすぐ桜の季節ですね。花咲荘にも笑顔の花がどんどん咲きますように！卍くんも来ないかなぁ〜。ありがとうございました💛 (2023年3月16日 19時) (レス) @page50 id: 94c3edab09 (このIDを非表示/違反報告)
賞味期限(プロフ) - こうるさん» こんばんは！それはそれは良かったです🥲こうるさんが眠れるようにまたあったかいお話が書けたらなと思ってます！これからもどうぞよろしくお願いします🙇🏻♀️ (2023年3月16日 2時) (レス) id: e5602ed7e0 (このIDを非表示/違反報告)
こうる(プロフ) - 今実は眠れなくて不安だったのですが、あたたかいお話にほっこりさせていただきました。ありがとうございます。これからも応援しています！！ (2023年3月16日 2時) (レス) @page50 id: 9b5a4b5516 (このIDを非表示/違反報告)
賞味期限(プロフ) - zawamiyaさん» ご愛読ありがとうございます！嬉しさで胸がいっぱいです！これからもよろしくお願いします！ (2023年2月10日 21時) (レス) id: e5602ed7e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：賞味期限 | 作成日時：2023年1月9日 4時
