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朝早くに目が覚めた。
温泉地帯の別府は、ありとあらゆる所から煙が吹き出している。
水をひとくちのみ、ベランダから布団の敷いてある所へ戻る。
和は可愛い顔して眠っていて、起きる気配もない。
昨日は語り尽くして、疲れて寝てしまって、家から持ってきたトランプとかUNOとかは出番を失ってた。
そんな遊びをしなくてでも、楽しく思えるような空間を作り出してくれる和。
こんな人ははじめてで、本当に大切に思ってる。
未成年が飲んではいけないお酒だって、俺に合わせて飲んでくれるようになった。
けど、限度は分かってて、二日酔いしないよう、ある程度飲んだところで止めに入ってくれる。
急に泊まりに行っても、ひとりで黙々とゲームしたりして、全く気を遣ってないように振舞ってくれるその気遣いも全てに優しさを感じる。
本当に居心地が良くて最高な友達だ。
急に感謝の気持ちが込み上げてきて、それが溢れ出すと、彼の頭に手が伸びていて、ふわふわな髪の毛を撫でていた。
すると和は、眩しそうに目を細め、｢おはよ、、｣と呟く。
｢おはよ｣
と返すと、
｢頭を撫でなさんな…(笑)｣
と呟き笑って、ゆっくりと起き上がる。
｢なんか飲む？｣
｢れいぞーこに、りんごジュース入ってた。それ飲みたい｣
酷い寝癖を手櫛で整えながら言う和。
｢待ってて、｣
あまりにも可愛いから、すぐ持ってきてやろう。と立ち上がる。
｢って、寝たのかよ(笑)｣
コップに移して持ってくると、和は再び身体を横にしてた。
来た時は、寝てるだけだと思ってたのに、、
和の身体はビクンビクンと激しく揺れ始め、不規則な呼吸の合間に、胸からゼロゼロした音がしてくる。
｢痙攣、、してる？｣
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作者名：賞味期限 | 作成日時：2022年10月23日 21時
