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｢けほげほっ、、ぇほっ、、ぅ、、ﾋｭｰ、けほげほっﾋｭｰ、、おおのさん、けほげほっ、、ぬがせて、、｣
ニノはベンチコートのファスナーに手をかけていて、その手は震えていて、なかなか下ろせそうにない。
｢寒いけど、、いいの？下ろすよ？｣
なんで脱ごうとしてるのか分からないけど、とりあえず、脱がせる。
すると、ニノはパンツのポケットに手を伸ばし、、吸入器を取り出す。
｢え、？喘息だったの？｣
慣れたようにキャップを外し、口元に持ってくるからびっくり。
けど、手に力が入ってなくて、薬を噴射するタイミングで手から滑り落ちてしまう。
咥える部分に砂が入り込んじゃって、使えそうにないそれ。
ニノは更に焦りだし、顔が真っ青。
とりあえず、寒そうだから、ベンチコートを肩にかけて、その上から強く背中を摩る。
｢え、なに？ニノ喘息なの？｣
スタッフを読んできた相葉ちゃんは、落ちてる吸入器を見てびっくりした様子。
だけど、すぐにニノを抱え、駐車場へ走る。
とりあえずの処置として、酸素マスクをニノにつけ、暖かいテントの中で、加湿器を焚く。
｢二宮くん、カバン持ってきたよ、、！｣
ニノのカバンを持ってきたマネージャーさんは、スタッフにそれを預け、涙目でニノの背中を摩る。
｢ちょっと失礼します、二宮さん、気管支の奥までお薬が行くようにゆっくり吸ってくださいね。｣
ニノのカバンから小さな薬を取りだし、芸能人がよく喉のケアに使う手持ち型のネブライザーにそれを投入すると、電源を入れ、ニノにそれを渡す。
これまたニノは慣れた感じでそれを咥えるもんだからびっくり。
酸素マスクは鼻につけるチューブ型のものに変わり、鼻から、口から色んなものを同時吸入するニノ。
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作者名：賞味期限 | 作成日時：2022年9月25日 14時
