Walking with you 3 (ページ46)

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｢潤、お医者さんごっこしよー｣

｢いいよー｣

保育園終わりに、母さんとお見舞いに来た俺。

小児には大きすぎる和のベッドの上に2人で乗っかり、和がどこかで手に入れた聴診器を使って本格的なお医者さんごっこをする。

｢潤、パジャマ着て？そうしないと患者さんに見えないよ｣

｢わかった！じゃあ和は僕の服着てね？｣

｢うん！｣

毎回、俺が患者さん役で、和がお医者さん役。

だから、いつものように服を交換し、お医者さんごっこを継続する。

｢おっきく息を吸ってー吐いてー｣

和は病院にお世話になることが多く、お医者さんの動きをよく観察してるから上手なんだよね。

背中を行き来する聴診器がくすぐったくて、でも何だか心地よくて。

｢お母さんとお医者さんのお話終わるまでねんねしていい？｣

眠気が襲ってきてベッドにゴロンした俺。

｢いいですよ！お布団かけてあげる！｣

｢ありがとう｣

和の考えた罠だったとは当然思ってなく、安心して目を閉じてしまった当時の俺。