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「けほけほっ」
「「こんこんっ」」
夜7時に俺らが住むボロ狭アパートに、途中で合流した三男と帰宅。
弟たちが居ないもんだから心配になって寝室を覗けば、川の字になって眠っているのを発見。
和、翔、智。3人とも寝ながら咳してるからびっくりよ。
「さとちゃんが7度8、しょーちゃん7度7。和にぃは?」
「39度ジャスト。胸のゼロゼロ感異常だし、早めに病院連れてかないとやばいねコレ。」
「だね。この分だと入院は免れないよね。俺、着替え準備してくるわ。」
「ありがとな」
何度も同じようなことがあったから、こーゆー対応には慣れてて、素早く準備を済ます俺ら。
「和、息止めないでお薬ちゃんと吸って?」
「むり、、けほけほ、っ、いっ、、」
友人の旬の車に乗っけてもらい、病院へ向かう。
その道中にコードレスのネブライザーに薬剤を入れ、それを和に吸わせるんだけど、咳すると胸が酷く痛むらしく、息を止めるんだ。
だから、病院に着いた頃には酷い状態で、遠慮なく救急車呼んでと言われ続けるハメに。
「和にぃまた入院?」
「そうだよ。お医者さんが肺炎っていってたもん!」
「さとしたちも肺炎?」
「ちがうよ!おれらは風邪!肺炎と風邪のちがいは────」
待合室で真剣に話し合ってる末っ子さんたち。
和に比べればビンビンしてて、超絶元気。
なんだけど、せっかく連れてきたことだし。と診てもらい、お薬を貰ってきた。
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作者名:賞味期限 | 作成日時:2022年9月25日 14時