Walking with you 3 (ページ39)

今日:95 hit、昨日:19 hit、合計:50,424 hit

8 ページ39

あどけない顔して、されるがままの二宮さん。

初対面のくせに、可愛らしいとか思っちゃって、終いには、自分が食べさせてあげたいって発言するほどに。

相葉さんが提供してくれたお弁当を完食した二宮さん。

これにはこの空間内のみんなが安堵の息をついたんだけど、、

夜7時を少し過ぎた頃に、二宮さんの容態は再び芳しくない状態に。

若干の嘔気があるようで、大野さんのショルダーバッグに入ってたビニール袋を広げ、身体を横向きにして横たわる二宮さんの口元に当てておく。

やはり、薬をしっかりと服用しないと、いくら食べたってダメで、油断出来ない状態に。

これ以上、心にも身体にもストレスを与えないように。と4人で協力し、なるべくさっきと変わらない雰囲気を保つ努力を。

そうして過ごしていると、エレベーター内の明かりが着き、上の方でウィーンという音がする。

｢やった！動いた！｣

相葉さんの明るい声とともに、下へ下ってくエレベーター。

ドアが開くと、真ん前で救急隊員が待機しており、すぐさま二宮さんに駆け寄り、搬送の準備を始める。

その端で、二宮さんの兄を名乗る、あのV6の三宅健さんが｢和ちゃんがんばったね！もー大丈夫だぞ！｣と涙を浮かべながら叫んでいる。

階段を使って下まで降り、一旦家に戻って、弟さんの薬を持ってきたという彼。

二宮さんにその注射を打つと、安心したように膝から崩れ落ち、マネージャーの松本さんに抱えられる。