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｢バーベキューロケしてたら、煙吸いすぎちゃって。
最近忙しくて疲れ気味だったから身体が敏感になってたらしくて、咳が止まんなくて。｣
サイドテーブルに置いてあるピンクのガーグルベースには痰が溜まってて、結構辛かったんだなと可哀想になってくる。
｢そーいえば、相葉さん、眉毛大丈夫？｣
｢え、ちょっと、、起き上がって大丈夫なの？｣
立ち上がり、近くの流しにガーグルベースの中身を捨てるニノ。
腕に繋がってる点滴は壁にかけられいて、リードで繋がれた犬みたいに一定の範囲内でしか身動きが取れない。
点滴が繋がった方の腕をベッド側に、ガーグルベースを持った手を洗面台側に、“大”の字になってそれを処理している。
ああ、俺がガーグルベースをガン見したせいで気を使わせちゃった。
｢寝てて、俺やるから｣
｢むりむり、汚いから触んないで！あっ、、、｣
俺が代わりにと思ってそれを奪い取れば、汚いから触んないでと、両手で奪い返すニノ。
その反動で点滴の針が中途半端に抜けてしまって、痛そうに蹲るニノ。
｢ごめん、ニノごめん、、大丈夫？｣
｢俺が悪いの、、っ、、｣
痛みに耐えながらそう言うニノ。
｢このまま抜くね、点滴も残りわずかだし、新しく入れ直さなくてもだいじょぶですよ、、｣
いつの間にか相葉くんが先生を呼んできてくれてて、すぐに手当てが始まる。
｢もー、翔ちゃん、そんな暗い顔しないでよ〜｣
バックミラー越しに相葉くんと目が合う。
｢ニノも困ってるよ〜？｣
恐る恐る、隣に座る人の顔を覗けば、相葉くんの言った通り、困った顔をしてるニノ。
｢しょーちゃん、っけほっけほ、けほけほけほっ｣
点滴はしたんだけど、やっぱりまだ喉が敏感で咳き込むニノ。
｢せなか、さすって、けほっ｣
器用に甘えるコイツの背中に手を置けば、申し訳ない気持ちで固まってた手の緊張が解ける。
さすればさするほど、俺の心も楽になって、さすり続けた挙句、気持ちよかったのか寝てしまったニノ。
前屈みだった上体を起こし、頭を俺の肩に乗せる。
運転席の彼をミラー越しに覗けば、よくできました、と出来ないウインクが送られてくる。
まだ、眉毛が生えてたらギリかっこよかったのに、、、
ビジュアルの面白さに吹き出しそうになった俺は、俺に寄りかかる彼を起こさないよう、静かに笑った。
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賞味期限(プロフ) - 傘さん» ありがとうございます😢🫶🏻頑張ります✊🏻 (2022年9月11日 14時) (
レス) id: e5602ed7e0 (このIDを非表示/違反報告)
傘 - 書き方や内容が好きです！これからも自分のペースで頑張って下さい！ (2022年9月11日 12時) (レス) id: e177d1457e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：賞味期限 | 作成日時：2022年9月5日 18時
