Walking with you 6 (ページ6)

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Walking with youのキミがいた3週間の続編

｢今朝も生意気な口を聞かれましたよ…。
今日飲もうと思ってたエナジードリンク、、
名前書いてあんのに、｢僕のかと思った｣とか言って
なんも考えてないような顔して飲んでるんですよ！？｣

今日も今日とて、
風間先生は二宮先生に対しての愚痴を吐く。

風間先生は1学年の国語を担当する先生であり、
僕らの担任でもある。

そんで、二宮先生は、
2学年の数学を担当してる先生で、
どこのクラスも部活も担当してない先生。

全く見かけることがなくて、
僕らの学年にとってはツチノコ的存在。

──僕はそんな彼に興味津津だった。

『西畑〜？今日面談するから
放課後、進路指導室に来てね。』

6限が終わり、部活の準備をしていた僕。

ふと、風間先生の言葉が脳裏をよぎる。

｢すいません、面談行ってきます｣

部長に報告して、進路指導室まで急ぐ。

｢おいっ(笑)
忘れてたなぁ？ちゃんと覚えt(

｢風間せんせ、グチグチ言わない！
朝の会議遅刻してきたくせに……｣

進路指導室へ入ると、風間先生に注意されかける。

けど、ひとつの声が彼の言葉を遮り、
風間先生の口を塞ぐ。

｢お先失礼します。
西畑さん、ファイト……(苦笑)｣

饒舌な風間先生を黙らせるのが得意なのは
美白童顔なこの先生。…おそらく二宮先生。

何も入っていないようなトートバッグをぶら下げ、
タンブラー片手に手をヒラヒラとさせて出ていく彼。

｢あれが噂の二宮先生だよ…(笑)
さっきはごめん、西畑も部活忙しいもんな。
そりゃ面談なんて忘れちゃうよね。｣

二宮先生が帰った後の開口一番がそれ。

やけに素直な風間先生に少しビビる。

けど、それどころじゃない。

二宮先生が想像以上に美で、個性的で、
その上、優しくて、惹き付けられる。

｢…た、西畑？
それで、最近はどう？｣

二宮先生の事で頭がいっぱいで、
周りの音が聞こえなかったのは
今考えるとかなり重症だったね、、。