嫉妬 ページ5
着替えた後、八左ヱ門は毒虫小屋に行った。私も行こうかと言ったけど、刺されると
危ないから来ない方がいいと言われた。まぁ、八左ヱ門なりの優しさだろう。
とりあえず食堂へ行こうと廊下を歩いていると、い組の部屋から勘右衛門が出てきた。
バッタリ、てやつ?
尾浜「あれ、Aじゃないか!八左ヱ門はどうした?」
『うん、毒虫小屋に行くと言って行っちゃった』
尾浜「あいつ〜…生き物好きだな〜…」
仕方ない。あれが八左ヱ門なんだから。
でもさ、でもよ。なんかさ…。
嫉妬しちゃう。
『八左ヱ門の、馬鹿』
尾浜「え、怖……嫉妬かよ」
勘右衛門は私を見ると、頭を撫でた。なぜか八左ヱ門以外にされるとちょっと嫌←オイ!
尾浜「気にすんなって!お前以外の事なんか頭にないからな、あいつ」
『虫は?』
尾浜「あれは…別だな」
『ンフフ☆…良かった!』
とにかく、私は安心した。そしてそのまま勘右衛門と一緒に食堂に向かった。
尾浜(…八左ヱ門が好きになるのも…ちょっとは分かるかも…え?この子大丈夫?連れ去られたりしない?可愛すぎて変な野朗に連れ去られたりしないよな?勘ちゃん心配…)
ーーーー食堂にてーーーー
《ンニ〜》
『あっ!大福!今までどこいたの!?』
食堂に行くと、ペットの猫の大福が食堂のおばちゃんにお魚を貰っていた。
ヘム「ヘムヘム!ヘムヘム、ヘムヘム、ヘムヘム!」
ヘムヘムが通訳してくれる。
『、、、裏山の井戸に落ちてたの!?だ、誰が助けてくれたの?』
またの通訳によると、六年生の潮江文二郎先輩が鉤縄で助けてくれたらしい。後でお礼しよ。
私はBランチを、勘右衛門はAランチを頼むと、あったかいうちに食べ始めた。
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綾部の妹 - お気に入り登録してくださってありがとうございます!! (2022年5月28日 7時) (レス) @page3 id: 01315f26bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:綾部の妹 | 作成日時:2022年5月24日 22時