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放課後になり、私は教科書を鞄につめている。

「夕ちゃんっ。一緒に帰ろっ」

鞄を両手で持ちながら、結は夕希に駆け寄った。

「いいよ。ちょっと、待ってね」

「待ったーーッ!!」

突然の大声に私と結は驚く。

そこに、鈴木くんがズサーッと滑りながら現れた。

「俺と一緒に帰ろッ!?」

私は耳を塞ぎながら、鈴木を見上げた。

「もう少し、声小さくしてくれると嬉しいんだけど…」

「あ、ごめん!」

結は私の袖をギュッと掴んだ。

怖いのかな…。

私はバッサリと言った。

「結と帰るから。じゃ、また明日ね。結、行こうか」

「うんっ」

結は私の手を握りながら、嬉しそうに頷いた。

鈴木はムッと眉をよせ、夕希の腕をガシッと掴んだ。

え、何!?

夕希は戸惑った。

「なら、明日二人で帰ろ!!」

「え…」

でも、、

私はチラッと結を見た。

結をほっとくわけには…。

結は夕希の視線に気づき、甘えるような目で私を見てきた。

私はしばらく考え、やがて首を横に振った。

「結と帰るから…。ごめん」

鈴木くんはショックを受けたようだった。

「分かった…」

何か、鈴木くんに悪いな。

せっかく誘ってくれたのに、こんな断り方をして…。

「……」

「……」

ん?

鈴木くんと結がお互いをジッと見ている。

結が男子を見るなんて、珍しいな。

苦手なはずなのに…。

「夕ちゃん、行こ〜?」

鈴木くんから目を逸らし、クイッと握った手を軽く引く。

私は頷き、鈴木くんに「またね」と言って教室を出た。

道を歩いてるとき、結は口を開いた。

「夕ちゃんって、鈴木くんに告白されたの?」

言おうか迷ったが、「うん」と認めた。

「そうなんだ〜…」

沈黙。

何、この空気。

違和感を感じたが、気のせいだろうと夕希は思った。

だが、気のせいじゃないことに気づいたのは次の日の昼休み、図書館にいた時だった。

本を読んでると、また鈴木くんが来た。

「佐藤さん!」

「鈴木くん、どうしたの?」

鈴木くんは頬をポリポリとかきながら、照れ臭そうに言った。

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みあゆい - 私、小説家になるのが夢で…。もしかしたら、この小説を小説家になるためにつかったりするかもしれません。すみませんが、この小説は途中で終わらせてもらいます。すみません…。 (2020年4月19日 1時) (レス) id: d8054442c3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みあゆい | 作成日時:2019年12月4日 16時

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