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自分もクッキーを一枚食べた。
「おねえちゃん…」
「ん?」
眉を下げながら、碧は夕希を見上げる。
「やなこと…あったの?」
「え?」
「なんかね、いつもよりげんきないからね…だいじょうぶかなっておもってね…?」
六歳の弟から言われるなんて…。
夕希は弟に向かって微笑む。
「大丈夫。お姉ちゃんのことを心配してくれる人がいてね、少しだけ楽になったから。心配してくれてありがとう」
頭を撫でると、嬉しそうな顔になった。
「ぼく、おねえちゃんのことだいすきだよっ」
「私もだよ」
「ぼくはいつでもおねえちゃんの…なんだっけ?あ、みかただからねっ」
味方って言葉覚えたんだー…。
「お姉ちゃん嬉しい。頼りになるな〜」
碧はへへっと笑った。
「おねえちゃんっ、はいっ!たべてっ」
碧はクッキーを目の前にかざした。
夕希は口を開けた。
「あ〜ん」
碧に食べさせてもらったクッキーは美味しかった。
その時、ポケットにいれていた携帯がなった。
「碧、ごめん。ちょっと、電話にでるね」
夕希は立ち上がり、通話ボタンを押す。
誰からか見ていなかった。
「もしもし」
「夕ちゃん!!!」
いきなりの大声に携帯から耳を離した。
結?
「何?」
心臓がバクバクなっている。
「助けて!!!」
「え…?」
「結…あんた誰に電話しているの」
「や、来ないでっ!」
電話の奥で、女の人の声が聞こえた。
「結!?」
別の意味で心臓がバクバクしている。
「いやっ!!」
結の悲鳴で電話が終わった。
切れたのだ。
まさか…、また。
夕希は急いで警察に電話をした。
「はい」
「すみません!!友達に何かあったみたいで!電話が今来たんです!!最後、悲鳴で電話が切れて…!!助けてください!!」
「落ち着いてください。どこですか?」
夕希は住所を言う。
警察は「分かりました」と電話を切った。
「おねえちゃん…?」
碧の声は端の方で聞こえてはいる。
けど、私は結の事が気になって仕方なかった。
結…、もう避けようなんて考えないから。
明日からまた一緒に帰ろ?
会えるよね…。
ごめんね…、私には警察に助けを呼ぶことしか出来なくて。
最近は落ち着いた、って…結言ってたから油断してた。
恋愛対象として見られていても気にしないから…!
だから…。
夕希はギュッと目を固く閉じた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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みあゆい - 私、小説家になるのが夢で…。もしかしたら、この小説を小説家になるためにつかったりするかもしれません。すみませんが、この小説は途中で終わらせてもらいます。すみません…。 (2020年4月19日 1時) (レス) id: d8054442c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みあゆい | 作成日時:2019年12月4日 16時