番外編．人手 ページ49
あの後燭台切さんや堀川さんの手により、私は強制的に朝餉作りを禁止された。
けど、完全に目が覚めてしまったので、大広間の机でぐでーっと頭を乗せてる。
やっぱり、隈は隠せても、第三者から見れば、疲れてる様に見えるのだろう。
それでも疲れてるのは事実だし……
＊＊＊
あの後、朝餉を食べに来た皆にめっちゃ心配された。
そんなにやつれているのだろうか。
隣に座ってた長義さんにも、おかずお裾分けされたし。
まぁ、そんな過去は置いといて。
燭台切「え、今日の皆のお八つは作らなくても良いって？…まさか君、赤疲労だったのは、」
『宜しくお願いしますね、格好良い光忠さん！』
燭台切「オッケー分かったよ！」
燭台切さんは名前呼びに格好良いって言えば大抵何とかなる。
但し相手による。
＊＊＊
そして正午、お昼を食べ終えた後。
再び冷蔵庫の前に来たのですが。
『…これ、どうやって運ぼう。』
そう、この大量のケーキを、どうやって大広間に運ぶか、だ。
私単体だと一個持つのが限界。
唯一知ってる宗三さんでも二個以上は無理だろう。
だとすると、体格の良い槍や大太刀、薙刀に頼むしかないのだが…
あぁ、もうばらすしかない！
蜻蛉切さんや次郎さん、太郎さんなら難なく運んでくるだろうし、頼むしかないな。
はぁ、と溜め息を吐き、本家の方に足を進めた。
＊＊＊
蜻蛉切「そんなに大量に？！勿論、引き受けますよ！」
太郎「おや、どうして作ったのかは聞きませんが…良いですよ。」
次郎「あ、バレンタインだね？！いいよいいよー！」
良し、取り合えず三人は確保出来た。
後何人必要なんだろう…お盆を使えば一気に運べるし、良いかなぁ…？
うん、もういいや。後は八つ時まで待とう。
＊＊＊
それから時は経ち、八つ時まで10分前。
先刻までは、ひたすら甘やかされた。疲労が分かるんだね。
そして、三人を案内して、冷蔵庫を開ける。
蜻蛉切「こ、これは…」
太郎「…私達の力を頼る理由が分かりました。」
次郎「確かに、極でも短刀一人じゃキツイねぇ…」
唖然としている三人に、お盆を使って運ぶように言った。
すぐに従ってくれた。本当に大好き。
後二つ、入らなかった分は私が両手を塞いで持っていく事にした。
蜻蛉切さんに心配されたが、大丈夫だと言っておいた。
実際は大丈夫じゃないです、力不足と疲労によって息切れしてます。
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レモン(プロフ) - はじめまして、すごく面白かったです！演練２で女の子同士ではないでしょうか？ (2018年11月17日 23時) (
レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
あすひ - 面白くて一気に読みました！これからも頑張ってください^∞^ (2018年10月10日 18時) (レス) id: 514ad356af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤林檎 | 作成日時：2018年10月7日 0時
