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20.平気になったんだ ページ22

加州清光side

今、俺の腕には女体化した乱が泣いている。

たまたま通り掛かった所で、乱が起きていたので、思わず声を掛けてしまった。

そしたら、俺の事を信頼してくれた。


…今言うのも何だが、乱って本当に女の子なんだなぁ……

肌の柔らかさとか、顔の形とか。
近くで見たり、触れてみたら分かるけど、本当に女の子になっちゃったんだな…と思ってる。


ブラック本丸…
許さない。

乱をこんな風にして、挙げ句に暴力を振るうなんて…
だんだんと怒りが沸いてくる。


『……加州、さん。ありがとうございました。』

清光「あ、あぁ…どういたしまして。」


いつの間にか、乱は泣き止んでいて、自分から離れた。

少し残念だな…と言う気持ちを、胸の奥に仕舞いこむ。


薬研「全く…勝手に入るなよ…」

清光「薬研……いつの間に…」

薬研「乱の泣き声が聞こえたから、目覚めた。けどな、加州の旦那。
乱を慰めるのはいいが、勝手に入らないでくれ。」

清光「はーい。」


許可を取れ、って事ね、了解了解。

…多分、今回は仕方無かったから許してくれたんだろうけど、次回からは無理だな。

一期に言われる…なんて思うと、鳥肌がたつ。


『薬研…起きてたなら言ってよ。』

薬研「悪ぃ悪ぃ。流石に雰囲気ぶち壊して声を掛けるのは、気が滅入るからな。」


こういう所に気を使ってくれる所、他の本丸に兄貴やら薬研ニキと言われるのが分かる。

確かに、短刀とは言えない紳士な行動、語彙力ありすぎな発言…

負けた気がする……


『…加州さん。本当に、ありがとうございます。わざわざ、最後まで付き合ってくれて。』

清光「いや、全然大丈夫。それと、清光でいいからね、清光。」

『…えっと……清光?』


……やば。

乱は元々可愛いからか、それとも今女体化してるからか…

破壊力が凄い。
よく主が好きなきゃらくたぁに「ん″ん″っっ!」って言ってるけど、何か気持ちが分かった。


薬研「と言うか、乱は打刀平気になったんだな。」

『あ……なんと言うか、清光は大丈夫になった。』


嬉しくて、花弁が舞いそうになった。


***

Noside

ここは本霊の本丸。

そこに、乱藤四郎が、三日月に何かを見せていた。
三日月はほけほけとした顔を思いっきり歪ませている。

見せているものは、加州清光がAが抱き締めて慰めている写真だった。


三日月「……俺にも、こんな事させて貰えなかったのに…」

乱「醜い嫉妬は止めといた方がいいよぉ?」

21.話そうよ!→←19.打刀



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雪雫(プロフ) - 三日月の本霊がきていたから、薬研と新撰組も乱の中身が人間って知っているのでは?むしろ鶴丸の方こそ人間だと知らないのでは? (2019年12月27日 2時) (レス) id: 48f7317aae (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - ありがとうございます!更新がんばってください! (2018年9月29日 15時) (レス) id: 866317dc4d (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 乱→145センチ 薬研→153センチ 寄って同じくらいではないです (2018年9月28日 21時) (レス) id: 866317dc4d (このIDを非表示/違反報告)
イケ(プロフ) - 12で三日月出てる? (2018年9月23日 22時) (レス) id: 85ff92ecab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤林檎 | 作成日時:2018年9月11日 23時

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