14．久々の会話 ページ16
それから、色々話をした。
とは言っても、審神者はどんなものなのか、とか、普段何をしてるか、とかを詳しく聞いただけだけど。
『…凄い。手入れだけで、傷が治るなんて。
通りで、布団から出る時、痛みがあまり感じられない訳ですね。』
まさか、そんな一瞬で治せるなんて、思ってもいなかった。
私は確かに不老不死だったから、時間差で治せるが、一瞬だなんて無理に決まっている。
人間だってそうだ。
かすり傷でも大体一週間以上は掛かるし、骨折とかだったら数ヵ月は掛かる。
乱「…それでも、やっぱり治せない傷も出るんだよ。
それこそ、僕達が抱える闇や、悩みなんかは、解消出来る訳でもない。
手入れは、あくまで″体の傷″を治すだけで、″心の傷″を治す訳ではないからね。」
まぁ…それもそうだろう。
神様であっても、今は人型。感情やら悩みやら、抱えるであろう。
むしろ、抱えない奴なんているのか？
『…ま、別にいいんですけどね。私の昔話なんて、誰も知らないし、知っても得しないし。』
乱「……Aちゃん…」
そう言ったら、背中の傷が痛んだ。
これは、とある最新の器機を試そうとした時についた傷だ。
あの村は、あまり工業が進んでいないらしく、そういう物は珍しい。
そして、たまたま手に入った奴を、私で試したのだ。
何だったか、チェーンソーって言ってたな。
乱「…ごめんね、本当に。僕に、もう少し力があったら、その触手とかも無くしたのに。
短刀だからレア度も低いし、神力なんてないから…」
『いいえ、慣れましたから。』
無理矢理笑顔を作る。
むしろ、乱ちゃんには感謝をしているのだ。
こんな私を、新しい世界にいかせてくれて。
希望を、差し出してくれて。
私にとっては、人生(まぁ死んでるが)が180度回転した。
乱「……あ″ー！！駄目駄目、こんな会話！！
ね、もう少し明るい話しようよ！！」
『…ええ、そうですね。ですがしかし、私にはそんなの…』
乱「ねぇ、聞いてよAちゃんー。
昨日ね、大太刀の一人が、僕のプリンを食べたんだ！！
そのプリン、美味しいから残しておいたのに！
…まぁ、いち兄に叱られてたけど。」
明るい話題なんて一つもない私を察したのか、突然愚痴を話し始めた。
あぁ……彼は、どれだけ優しいのだろう。
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雪雫(プロフ) - 三日月の本霊がきていたから、薬研と新撰組も乱の中身が人間って知っているのでは？むしろ鶴丸の方こそ人間だと知らないのでは？ (2019年12月27日 2時) (
レス) id: 48f7317aae (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - ありがとうございます！更新がんばってください！ (2018年9月29日 15時) (レス) id: 866317dc4d (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 乱→１４５センチ 薬研→１５３センチ 寄って同じくらいではないです (2018年9月28日 21時) (レス) id: 866317dc4d (このIDを非表示/違反報告)
イケ(プロフ) - 12で三日月出てる？ (2018年9月23日 22時) (レス) id: 85ff92ecab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤林檎 | 作成日時：2018年9月11日 23時
