居残り。 ページ14
文化祭が来週に迫ってきた。
クラスのみんなで一丸となって放課後も残って
準備を仕上げてるけど
私とハニだけは端っこでポツンと座っていた。
高校で出会った女の子みたいに
見た目がすごい綺麗なユンジョンハン。
私と接点など何もなかったのに
隣の席になったからか、何故か私に付きまとってきた。
友達なんかいらないって思ってたし
欲しいとも何も思わなかった。
ただ学校が終われば駅でジスに会って
家でジスにずっとくっ付いてそれがあれば
私はもう何もいらなかったのに。
私がどんだけ冷たくあしらっても
どんだけ話を無視しても彼はめげずに
こんな私に話しかけてきてくれて
気付けば私もハニに心を開いていた。
初めてだった。こんな人。
今まで友達という人間関係を
築いた事がなかったから戸惑うことは多いけど
ハニはこんな私にすごい優しくしてくれるんだ。
それがすごく嬉しかった。
ジスと違う優しさがハニにはあった。
友達って素晴らしい関係。
ハニはモテるしそりゃ女の子に嫉妬は
されるけどそれはもう気にしないふりをした。
何をされても何を言われても
それぐらい私はハニといる時間が大切なんだ。
「ハニ」
「なにー」
「私、ハニの友達だよね？」
携帯をいじってたハニが
こちらに顔を向けた。
こんな不意の顔でも美形だなあほんと。
「うん、友達」
「良かった」
「なんだよ〜良かったって。あ、もしかして俺と友達いや？恋人がいい？」
こんなふざけたこと言って
ニコッと笑った。
「ううん、あのね。私
友達できたのはハニが1人目だよ」
ふざけてないよ、ほんとのこと。
「お前が友達いないって事は
何となく分かってたけど俺が初めての友達だとはな〜」
何だか嬉しそうな、悲しそうな顔してるハニ。
「友達って、秘密はなし？」
「そりゃ、まあ」
そっか、そうだよね。
友達だもんね。
ハニのことは友達だって
大切なたった1人の友達だって思ってるけど
言えない事が、一つだけあった。
それは多分、これからどんなに
ハニと仲良くなろうが言えるような事じゃないと思う。
ごめんね、ハニ。
私の秘密を知れば、ハニはきっと
私から離れていく。
ー
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りさ - このお話やばいです。ほんとに。もうドキドキ半端ないし、続きが読みたくて夜も眠れないです笑笑。更新頑張ってください！ (2019年7月31日 1時) (
レス) id: 2327218ebe (このIDを非表示/違反報告)
すーさん(プロフ) - 凄く好き、本当に、 (2018年6月14日 19時) (レス) id: 387114ba65 (このIDを非表示/違反報告)
しし氏(プロフ) - るうさん» るうさんはじめまして！ありがとうございます！私も心臓痛いです（笑）（笑）これからも何卒よろしくお願いします！ (2018年4月2日 2時) (レス) id: 133883db89 (このIDを非表示/違反報告)
しし氏(プロフ) - ヤクさん» ありがとうございます！ (2018年4月2日 2時) (レス) id: 133883db89 (このIDを非表示/違反報告)
しし氏(プロフ) - るっちさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2018年4月2日 2時) (レス) id: 133883db89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しし氏 | 作成日時：2017年6月3日 0時
