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おうちに帰ってきて、着替えるより先にベッドに飛び込んだ。

一日目つかれたぁ…。

高校生になって、一人暮らしを始めたんだ。
家に誰もいないのは少し寂しいけど、快適感もあったりする。

今までは一軒家で暮らしていたから、
マンション暮らしはなんだか新鮮。

そのまましばらくぼうっとしていると、
大事なことを思い出して。

....そういえば、隣に私と同じタイミングで引っ越してきた人がいるんだっけ。

そうだ、あいさつに行かなきゃ。

引っ越しをしてから、本当についこの前まで、
熱を出して寝込んでたんだよね。

うーん、忘れないうちに行くかぁ…。


「礼儀だもんね…」


のそのそとベッドから起き上がって、
制服から部屋着に着替える。

キッチンに置いてそのままになっていた手土産を、
手に持って家を出た。

ちなみに手土産というのは、チーズケーキ。
これならきっと、だれでも喜んでくれるはずだ

───ピンポーン

隣の家のインターフォンを鳴らす。

すると、すぐに「はーい」という声が聞こえてきた。


「えっと、隣に引っ越してきたAと言います。引っ越しのあいさつに来ました。遅くなってしまいすみません」

「あー。今開けます」


気だるげな男の人の声。

すぐに、ガチャと玄関のドアが開けられた。


「…え?」


と、そこにいたのは。

…え、嘘でしょ。

こんな得然ってある?


───まさかの、あの彼だった。


「ん?どうかした?」

「あっ、いや、なんでも…」


固まっている私に、きょとんとした顔をする彼。

私、これから彼のお隣さんとして暮らすの?

待って、それだいぶハードル高いんじゃ…!!

…と、とりあえず、これを渡さなきゃ…。

私は、手土産を彼に差しだした。


「あの、これ一応手土産です。つまらないものなんですけど…」

「ん?ああ、ありがと」


そう言って、私からそれを受け取った彼は、
紙袋の中身を見て。


「お、チーズケーキじゃん。俺好きなんだよね」

「えっ、なんでチーズケーキって…」

「は?ここに英語でチーズケーキって書いてあるじゃん」


...えっ。

紙袋からクッキーの箱を取り出した彼は、
私に指をさして見せる。

確かに、そこには「𝑪𝑯𝑬𝑬𝑺𝑬 𝑪𝑨𝑲𝑬」と書かれていて。


「あっ、本当だ…」

「本当だって、バカなの?」

「は…?」

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作者名:るる | 作成日時:2026年3月14日 0時

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