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私はこんなに放心状態で、がっかりしているのに、
周囲からはブーイングが飛び交う。
「え、前田くん!?」
「うそ、やっぱり私やりたい…!!」
「Aさんずるすぎ…!」
えー…。
そんなこと、言われてもな...。
藤永くんが信じられないくらいモテるから、少なからず埋もれてしまっているけれど、前田くんもものすごくモテる。
本人は気づいてない…らしいけど。
藤永くんは爽やか系なのに対して、前田くんはクール系。
前田くんファンも、一定数いるのだ。
だから私にブーイングが飛ぶのも、当然と言えば当然なんだど…!
私だって、好きでやることになったわけじゃないし…。
やりたいなら全然、代わりますよ私。
「あの、私、代わ…」
「はい、静かに。うるさいぞー。
じゃあ前田とA、今日の放課後から、当日までほぼ毎日集まりあるからな。頼んだぞ」
はああ……。なんでこんなことに...。
私代わりますよって言おうとしたのに、
先生の声に完全に埋もれてしまった。
こんなときまでタイミングが悪い。
なんとなく、前田くんの方を見てみる。
前田くんは頬杖をつきながら、興味がなさそうに窓の外を見ている。
どうしよう、前田くんと二人でちゃんとやれるかも不安だし。
なにより、放課後毎日集まるとか、本当最悪。
晩ご飯を作るの、遅くなっちゃうかもな…。
藤永くんと一緒にいる時間が、減っちゃったらどうしよう。
…って、え。
私、どうしてそんなこと、考えてるんだろう。
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作者名:るる | 作成日時:2026年3月14日 0時


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