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「ちょっと、一旦、離してくれる…?」

「やだ」

「な、なんで…!!」

「さっきもこうしたんだし、もう一回してもいいでしょ」


そういう問題じゃないから…!

ちょっと、あ、あの。


「わ、私も心臓、持たないから…」


藤永くんの息をのむ音が、少しだけど聞こえた。

数秒、沈黙の時間が続く。

…え、ちょっと、なんか言ってよ。
意図的に口にした、言葉なんだから…。


「だから、離してくれる…?」

「…やっぱ、離してやんない」

「へっ、だから、なんで…!!!」


いい加減にしないと、二人そろって遅刻するって....!
ただでさえ、ここに来てから数十分たってるに…!!

なんて思ってるはずなのに、
心のどこかでこの時間が続けばいいと思っている私がいる。

…そんなこと思ってるはず、ないのに。ないはずなのに。


「ねぇ、Aさん」

「な、なに…っ?」

「俺、早起き苦手って言ったよね?」

「い、言ってたけど…」


それが、どうしたんだろう…。

…てかっ、至近距離で喋られるとむずがゆい…!!
変にドキドキするし、やめてほしいんだけど…!

そもそも、いい加減離してほしいし…!


「Aさん、これから毎日、今日と同じくらいの時間に起こしに来てよ」

「は.....?」

「Aさんに起こしてくれるなら、俺ちゃんと起きれる気がする」


…ちょ、な、何言ってるのこの人。

私に起こしてほしい?これから毎日…?


「ごめん、ちょっと、何言ってるかが…」

「俺は、Aさんに毎日起こしてほしいって言ってる」

「で、ですよねー…」


聞き間違いではなかったのか…。

朝はいつも余裕があるし、別に私に不利なことは何もないんだけど...。

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作者名:るる | 作成日時:2026年3月14日 0時

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